国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年10月3日(木)11:05~11:09

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   国家公安委員会定例会議についてでありますけれども、警察庁の方から、全国犯罪被害者支援フォーラム2019の開催等についての報告がなされました。以上です。

問  大臣にお聞きします。電話転送サービスを介した固定電話番号の悪用への対策が9月27日に始まりました。この取組についての大臣のお考えをお願いします。

答 (大臣)特殊詐欺の犯行に利用された固定電話番号を、警察の要請に基づき、電気通信事業者が利用停止するなどの対策を、9月27日から開始したものであります。
 特殊詐欺の現状をかんがみると大変意義あるものだと思いますし、関係事業者各位の取組を歓迎いたしたいと、このように思います。
 今年6月、犯罪対策閣僚会議におきまして決定されましたオレオレ詐欺等対策プランを着実に実行しながら、特殊詐欺の撲滅に向け、各種対策を、一層強力に推進してまいりたいと、このように考えております。

問  長官にお尋ねします。上半期の組織犯罪情勢がまとまったところですけれども、薬物事犯全体としては横ばい状況の中で、大麻事犯は検挙の増加が見られてる状況にあります。現状の薬物情勢における御認識、取組について、お願いします。

答 (長官)薬物事犯の検挙人員は、ここ数年、横ばいで推移しており、本年上半期は6,278人と、前年より微減となっております。
 覚醒剤事犯は、横ばいか微減で推移していますが、依然として全薬物事犯の検挙人員の6割以上を占めておりまして、大量密輸入事件の検挙も相次いでおります。
 大麻事犯につきましては、御指摘もありましたけれども、ここ数年検挙人員の増加が続き、昨年は過去最多を記録しました。本年も増加を続けており、上半期ではありますが、全薬物事犯検挙人員に占める割合が3割を超えました。年齢層では10代・20代の増加が顕著です。
 警察におきましては、引き続き、薬物の供給の遮断と需要の根絶に向けて、関係機関と連携した取締りと広報啓発活動に取り組んでまいります。