国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和元年10月17日(木)11:36~11:39

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。武田委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。警察庁から、令和元年台風第19号に伴う警察措置等などについて報告等がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。今お話もありました台風19号なのですけれども、全国で甚大な被害となりました。今日も各地の現場で警察官や警察職員の方がいろいろ活動をされていると思います。警察の対応等について、長官のお考えをお聞かせください。

答 (長官)警察では、台風の接近する前から即応体制を整え、台風通過の直後から、ヘリによる情報収集、被災者の捜索・救助に取り組んできております。特に被害の大きい宮城県、福島県、長野県につきましては、広域緊急援助隊等の派遣により、体制を強化して対処しております。
 また、自宅に留まられる方々の安否確認、避難所での相談対応、避難地域でのパトロール強化等を続けており、その過程で被災者の方々のニーズを把握したような場合には、県・市町村等の関係機関に連絡しているところであります。
 引き続き、関係機関と連携して被災者の捜索に努めるとともに、被災地における住民の安全・安心の確保に取り組んでまいりたいと存じます。

問  長官にお尋ねします。六代目山口組と神戸山口組の対立抗争に関してですけれども、神戸市で射撃事件等が続いて、双方の関係事務所等に対する使用制限の仮命令も出されました。一方で、山口組のナンバー2、髙山清司受刑者の出所も控えている状況でありますけれども、山口組の対立、抗争をめぐる情勢へのお考え、警察の対応について、お願いします。

答 (長官)対立抗争状態にある指定暴力団、六代目山口組と神戸山口組に関連して、最近、刃物や拳銃を使用した事件が続発しているところであります。中には事務所周辺での発生もあり、地域社会に不安を与えている状況にあります。
 こうした状況を受けて、関係府県警察におきまして、先般、対立抗争に関係する暴力団事務所の使用制限の仮命令を発出したところであります。
 警察におきましては、対立抗争を封じるため、必要な警戒や取締りはもとより、事態の推移に応じ、暴力団対策法の効果的な活用に努めてまいりたいと存じます。