国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和元年11月14日(木)11:39~11:41

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。武田委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。警察庁から、分裂した山口組の最近の情勢と対策等について報告等がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。ネットバンキングの不正送金被害なのですけれども、このところ急増しているということです。ショート・メッセージ・サービスを使ったフィッシングの手口等が目立っているとのことですけれども、この件について、対策も含めましてお考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねいただきました、インターネットバンキングを利用して他人の預金口座から不正に預金を引き出す犯罪、これにつきましては、平成28年以降、ワンタイムパスワードの導入等のセキュリティ強化の金融機関の積極的な取組の結果、発生件数・被害額ともに大きく減少を続けてきました。しかし、本年9月以降被害が急増しております。
 最近、金融機関を名乗って、ID・パスワード等の入力を求めるリンクを記載したEメールやショート・メッセージ・サービスが送付されてくる事案が大量に発生していると見られ、これが被害急増の背景にあると分析しています。金融機関において、この求めに従ってID・パスワード等を入力しないようウェブサイト等で注意喚起がなされています。
 警察においては、金融機関と連携し、同様の注意喚起に加えまして、警察が把握した情報を日本サイバー犯罪対策センター等の関係機関・団体に提供するなどして、犯罪の手口に応じた被害防止対策も講じているところであり、引き続き被害の発生状況に応じた取組を進めてまいりたいと存じます。