国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和元年12月17日(火)9:32~9:39

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問  福岡県小郡市で妻子3人を殺害したとして殺人罪に問われた元福岡県警巡査部長の裁判員裁判で、福岡地裁は13日、無罪主張を退け、求刑どおり死刑判決を言い渡しました。警察官が在職中の事件で死刑判決を受けるのは極めて異例で、判決でも「現職警察官が妻子3人を殺害した衝撃的な事件で、社会的影響も軽視できない」と指摘されています。国家公安委員会委員長としての受け止めをお願いいたします。

答  まずは、残念な、本当に悲しい、痛ましい事件であるということ。それに伴って、尊い命を失われた方に、まずはご冥福をお祈りしたいということであります。
 また、判決につきましては、私の方からコメントは差し控えさせていただきたいと思うのですけれども、引き続き、警察として国民の信頼と期待に応えるために、士気の高い警察、規律高い警察というものを確立していく、このことが重要であろうと考えております。

問  警察への信頼を回復するために、警察を指導する立場として改めて福岡県警には何を求めていくかということのお考えをお聞かせ下さい。

答  先ほど言いましたように、それぞれの警察官が士気を高めて、そして自分たちが与えられた責任とは何なのかということ、自覚をしっかりと促していかなければならないと思います。そうした個人個人の自覚があって初めて、しっかりとした組織が確立できますし、しっかりとした組織の下でしか治安体制は構築できない。個人個人のモラル、そして士気、そして規律、こうしたことを徹底していきたいと、このように考えております。

問  判決についてのコメントは差し控えるというのは、これは理由は何なのでしょうか。

答  私の立場で司法が決めた判決についてコメントするのは適当ではないということであります。