国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年1月16日(木)11:10~11:15

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げたいと思います。私のフランス等訪問などについて報告等がございました。以上です。

問  大臣にお伺いします。今ほどありましたけれども、先般ヨーロッパを訪問されまして、フランス内務大臣等と会談されました。テロ対策への協力等を含め依頼されたところですけれども、今回の会談についての御所感をお願いします。

答 (大臣)カスタネール・フランス内務大臣及びストック国際刑事警察機構ICPO事務総長との会談では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を見据えまして、テロ等に対処するための協力を強化していくことで一致することができました。
 また、カルロス・ゴーン被告人に関しては、我が国からの要請に基づき、ICPO事務総局が赤手配及びその公開を行ったことに謝意を伝えたほか、引き続きの協力を要請いたしました。ストック事務総長からも、しっかりとその件に対しては対応していく旨の話がありました。
 今回の外遊、そしてまた訪問に対しては大変有意義なものであったと認識をいたしておりまして、引き続き、国際社会と連携し、関係施策の推進を図ってまいりたいと、このように思っております。

問  関連して長官にもお尋ねします。今大臣からのお話しの関連になるのですけれども、テロ対策については、これまで国家公安委員長がG7各国等にも強力な働きかけを行ってきたところです。警察庁としても関係幹部等が協力・連携について働きかけを行ってきたところでありますけれども、大臣からありましたように、オリンピックを控えたこの時期、これまでの働きかけへの手応え・成果についてどのようにお考えでしょうか。

答 (長官)ご紹介いただきましたように、これまで数年かけて、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、諸外国と、我々警察庁の事務方といたしましても、連携して国際テロ対策等の充実強化に取り組んでまいりました。
 大臣がおっしゃったとおりですが、この度大臣が訪問されたフランスは、昨年もG7議長国を務めるなど、テロ対策でこのところ主導的な役割も果たしてきた国です。今般、大臣が先方内務大臣とテロ対策について協力の強化で一致されたことは、私どもにとってもテロ対策等の態勢を整え、詰めの調整、確認の段階である訳ですから、今後一層協力を進めていく上でも、大変心強く、有意義であるというふうに認識しております。
 インターポールの我が国への協力も不可欠でありまして、今般の大臣の訪仏の成果も生かしつつ、引き続きG7始め関係国や機関との連携を強化し、東京大会の安全で円滑な開催に万全を期してまいりたいと存じます。

問  長官にお伺いします。来週、子供の性被害防止セミナーが開催されますが、このセミナーの意義について、長官の所見をお願いします。

答 (長官)子供の性被害は、憂慮すべき状況が続いております。
 警察は、児童が被害者となるような犯罪の取締りに努めていますが、大切なのは、児童が性被害に遭う前に、学校、保護者、SNSや携帯電話の事業者の方々を始め社会全体で児童を性被害から守る取組を進めていくことです。
 本年の子供の性被害防止セミナーには、教育関係者の方々も多数参加されます。児童の性被害防止に取り組む関係機関・団体等の間で情報や知見を一層共有する契機になるのではないかと期待しております。