国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年2月6日(木)11:17~11:20

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。令和元年の犯罪情勢等の案件がございました。私の方からは、以上です。

問  大臣にお伺いします。昨年の犯罪情勢がまとまりました。刑法犯認知件数は引き続き戦後最少を更新していますが、児童虐待等一部の犯罪は厳しい状況にあると思います。大臣の御所見をお願いします。

答 (大臣)刑法犯認知件数についての御指摘ですが、令和元年は74万8,623件で、戦後最少であった前年から更に8.4%減少しました。平成14年をピークとした減少傾向が今も続いており、官民一体となった犯罪対策の推進や様々な社会情勢の変化によるものと我々は認識しております。
 他方、サイバー空間における脅威、ストーカー・DV等、刑法犯認知件数では必ずしも捉えられない情勢もあるなど、全体として見れば依然として予断を許さない犯罪情勢にあるものと認識しております。
 今後とも、犯罪情勢を踏まえた対策の一層の充実について、警察を指導してまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。暴力団についてですが、六代目山口組と神戸山口組を特定抗争指定暴力団等に指定して対応しているところですけれども、先日山口組のナンバー2の髙山幹部の三重県の居宅が銃撃される事件が起きたところです。この事件も踏まえまして、改めて暴力団対策についての御所見をお願いします。

答 (長官)御指摘の事件ですが、2月2日に、三重県桑名市内で、六代目山口組幹部の家に拳銃が発射されたというもので、地域社会に大きな不安を与えたと認識しております。
 本件については、被疑者を現行犯逮捕しており、引き続き、事案の全容解明に向けて捜査を推進してまいりたいと思います。
 六代目山口組と神戸山口組の抗争全般については、先般、関係府県の公安委員会が、「特定抗争指定暴力団等」として指定したところであり、引き続き、対立抗争を封じるため、今後の事態の推移をもにらみつつ、法の活用をはじめ、必要な警戒や取締りを進めてまいりたいと考えております。