国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和2年1月9日(木)11:02~11:04

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況につきまして申し上げます。武田委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。警察庁から、分裂した山口組の最近の情勢と対策などにつきまして報告等がございました。以上でございます。

問  長官にお伺いします。先日、昨年の交通事故死者数の発表がありました。3年連続で戦後最少を更新しましたが、今後更に交通死亡事故を防ぐために、警察としてどのように取り組んでいかれるのか、御所見をお願いします。

答 (長官)昨年の交通事故死者数は3,215人で、3年連続で戦後最少を更新し、最多であった昭和45年の5分の1以下になりました。
 しかしながら、今なお大変多くの尊い命が失われていることに変わりありません。子供が犠牲になる痛ましい交通事故も依然として後を絶ちません。
 歩行者や自転車利用者の死者が多いという我が国の交通事故の特徴も踏まえますと、交通死亡事故の防止のためには、運転者の方には人を傷つけない、特に歩行者を傷つけないよう安全運転をする、歩行者や自転車利用者の方には自らを守るためにもルールを守る、という当然ですが大切なことが一層浸透することが望まれます。警察は必要な取締りも行いつつ、関係省庁・自治体を始め、関係機関・団体と共に、広報啓発活動を始めとした諸対策を効果的に進めてまいりたいと存じます。

問  長官にお尋ねします。ただいまありましたけれども、六代目山口組と神戸山口組の抗争の関係ですが、特定抗争指定暴力団等に指定されたところです。指定を踏まえまして、改めまして、今回の抗争についての対応について、お考えをお願いします。

答 (長官)指定暴力団の六代目山口組と神戸山口組の状況を受けまして、先日、兵庫、愛知等、関係6府県の公安委員会が両団体を「特定抗争指定暴力団等」として指定しました。
 警察においては、対立抗争を封じるため、今後の事態の推移をもにらみつつ、引き続き、暴力団対策法の活用を始め、必要な警戒や取締りを進めてまいりたいと存じます。