国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和2年3月26日(木)11:25~11:28

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。武田委員長は、今日、御欠席のため、私が会見を代理いたします。令和元年におけます生活経済事犯の検挙状況等の案件がございました。以上でございます。

問  長官にお尋ねします。東京大会オリンピック・パラリンピックが1年程度延期となりました。警察の対応等、何かあればよろしくお願いします。

答 (長官)お尋ねの件については、一昨日、遅くとも来年の夏までに開催するということで合意をしたと承知しております。
 この夏の開催に向けて、警察としては、これまで、競技会場等の警備計画の策定、サイバー攻撃の発生を想定した官民連携の強化、交通総量抑制対策の推進、市民生活への影響に配慮した効果的な交通規制等、警備対策や交通対策を入念に進めてきたところです。
 この延期の合意を受けて、警察としては、引き続き、大会の安全・円滑な開催に向けて、組織委員会、関係機関等と緊密に連携しながら、適切に対応してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。先ほどありましたけれども、昨年の生活経済事犯の状況等がまとまったところですけれども、利殖勧誘事犯が、非常に、検挙・被害等目立っているようです。利殖勧誘事犯への受け止め、対応について、お願いします。

答 (長官)昨年中の利殖勧誘事犯については、検挙した事件数は前年と同じ41事件でしたが、被害額は前年に比べて約700億円増え、約1,038億円の被害が発生しております。
 被害額が増えた要因は、被害額が100億円を超える事件を3事件検挙したことであり、この3事件の被害額の合計だけで800億円を超えております。
 このような被害状況も踏まえながら、引き続き、警察としては、関係機関等と連携しつつ、被害の拡大防止に向けた早期検挙や、被害の防止対策を推進してまいりたいと考えております。