国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年6月4日(木)10:56~10:59

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況についてでありますが、令和元年度中における犯罪被害給付制度の運用状況等の案件がございました。私の方からは以上です。

問 大臣にお願いします。高齢者の事故防止とあおり運転対策を柱とした改正道路交通法が成立しましたが、大臣の御所見をお願いします。

答(大臣)御承知のように、先日改正道路交通法が成立をいたしました。高齢運転者対策、また、交通事故抑止対策が一層これによって進むものだと受け止めております。
 このうち、妨害運転罪の規定につきましては、改正法の公布から20日後に施行されるわけであります。
 改正法の施行に向けまして、新設される妨害運転罪について広報啓発を推進するとともに、違反行為に対する厳正・的確な取締りを行い、あおり運転のない安全な道路交通の実現を目指してまいりたいと思います。
 また、高齢運転者対策等についても、施行に向けてしっかりと準備を進めてまいりたいと、このように考えております。

問 長官にお尋ねします。ただ今大臣からありました犯罪被害給付制度ですけれども、昨年度中の運用状況がまとまったところです。2年前に制度の改正もありましたけれども、犯罪被害給付制度の運用についてのお考えをお願いします。

答(長官)御質問にありましたとおり、平成30年4月に制度改正がなされており、これにより、犯罪で親を亡くされた幼い子どもさん、あるいは長期の療養を受けることを余儀なくされた重傷の方への給付金の引上げや、仮給付金の上限の引上げなどを行ったところです。
 運用状況については、昨年度中に、この新たな制度の適用があった件数は28件です。これは、前年度に比べて23件の増加となっており、改正の効果が現れていると考えているところです。
 今後も、犯罪被害者等の方々が犯罪被害等を少しでも早期に軽減され、再び平穏な生活を営むことができるための支援に引き続き努めていく所存です。