国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年6月18日(木)11:10~11:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況でありますけれども、令和元年における山岳遭難及び水難の概況等の案件がございました。私の方からは以上です。

問 大臣にお伺いいたします。今ほど発言ありました山岳遭難と水難の概況等についての御所見と、これから山や海のシーズンが始まりますが、今年は新型コロナウイルスの感染対策として、山小屋や海水浴場が閉鎖されている状況にありますが、大臣として国民に呼びかけたいことがありましたなら、お願いいたします。

答(大臣)一昨年、過去最多に山岳遭難があったわけですけれども、それに比べては減少したものの、増加傾向に変化はないということでありまして、また一方、水難につきましては、増減はありますけれども、緩やかな減少傾向に現在あるというのが状況であります。
 今から夏に向けまして、山岳遭難、水難が多発しやすい時期にかかってまいりますが、特に今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、山小屋の休業、また、登山道、海水浴場の閉鎖が発表されている場合もあるので、事前によく情報を集めていただくとともに、安全の確保に十分留意をいただくようお願いをしていきたいと思います。
 警察におきましては、引き続き、関係機関等と連携して、山岳遭難、また、水難の防止に向けた注意喚起を徹底するとともに、遭難事故が発生した場合には、迅速な捜索・救助活動に努めてまいりたいと、このように考えております。

問 長官にお尋ねします。取調べの録音・録画ですけれども、昨年度の実施状況がまとまったところです。結論から言って、昨年6月からは対象事件全過程義務化されているところですが、ミスによる未実施というのがまだなくなっていません。今回まとまった状況、ミスへの対応も含めまして、お考えをお願いします。

答(長官)警察における録音・録画については、平成20年9月から、徐々に範囲を拡大しながら試行を行ってきたところですが、今お尋ねのとおり、去年の6月からは、改正後の刑事訴訟法や犯罪捜査規範に基づく録音・録画を実施しているところです。
 全体としては、取調べの録音・録画は捜査現場に定着してきていると認識しておりますが、適正かつ的確な取調べは、事件を立件し、解決する上で重要かつ不可欠なものだと考えておりますので、機器の誤操作等がないように引き続き指導を行っていくとともに、捜査員の取調べ技能の向上に向けた取組も継続して推進してまいりたいと考えております。