国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年7月2日(木)10:56~11:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の定例会議の状況ですけれども、令和元年における行方不明者の状況等の案件がございました。私の方からは以上であります。

問 大臣にお伺いします。行方不明者の昨年中の状況ですけれども、認知症の行方不明者が増加を続けている状況にありますが、こうした行方不明者の現状についての大臣のお考えと、それに対する警察の活動に対する御所見をお聞かせください。

答(大臣)受理件数については、過去10年間ほぼ横ばいで推移しておりますけれども、御指摘の認知症につきましては、平成24年以降、年々増加をしております。警察では、行方不明者の発見・保護活動に努めているところであります。
 認知症による行方不明事案につきましては、増加が今後とも見込まれることから、御家族はもとより、自治体、事業者等と密接に連携を図りながら、地域社会全体で取り組むことが重要と認識をいたしております。
 今後とも、行方不明者の発見・保護活動が、自治体等と連携しつつ適切に行われるよう、警察を指導してまいりたいと、このように考えております。

問 長官にお尋ねします。あおり運転の関係ですけれども、改正道交法、これの厳罰化、おととい施行されたところです。あわせて、危険運転の対象を広げました自動車運転処罰法、これの改正も本日施行されたところです。あおり運転の今回の改正について、警察の対応も含めまして、お考えをお願いします。

答(長官)御指摘のとおり、6月10日に公布された改正道路交通法のうち、妨害運転に対する罰則の創設等の規定が6月30日に施行されました。また、危険運転致死傷罪の対象となる行為を追加する改正自動車運転死傷処罰法が本日施行されました。
 こうした法令の対象となる妨害運転は、極めて悪質かつ危険な行為であると認識しております。こうした行為を抑止し、例えば、平成29年6月に東名高速道路上で発生した死亡事故のような大変痛ましい事故が二度と起こらないようにしなければならないと考えております。
 新設された罰則等について、引き続き、広報啓発を行い、そうした行為の抑止を図るとともに、違反行為に対しては、厳正な取締りを行ってまいりたいと考えております。また、あわせて、「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持った運転の必要性等についても、免許取得時における教育の場をはじめ、様々な形で広報啓発に努めてまいりたいと考えております。