国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年8月27日(木)10:52~10:55

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の定例会議でありますけれども、令和2年度警察庁総合防災訓練の実施等の案件がございました。私の方からは以上です。

問  大臣にお伺いします。近く「防災の日」を迎えますが、近年、豪雨等による大規模災害等が相次いでいますけれども、改めて、警察における災害の備えについて、御所見をお願いします。

答 (大臣)御指摘のように、毎年毎年、大変な自然災害に日本列島が見舞われているわけでありますけれども、甚大な被害に見舞われております。
 こうした中で、警察としては、災害派遣隊による即応態勢の確保、また、関係機関と連携した訓練、装備資機材の充実強化等、諸対策に取り組むとともに、今、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、災害対応における感染防止対策にも留意をしているところであります。
 これから台風による被害が懸念される時期を迎えることになりますが、今後とも、更なる対処能力の向上を図り、救出救助活動や被災地の安全安心の確保に努めるなど、災害対応に万全を期してまいりたいと、このように考えております。

問  長官にお尋ねします。暴力団山口組ですけれども、神戸山口組が分裂しまして、結成されて今日でちょうど5年が経ちます。両団体、対立抗争状態にあるわけですけれども、抗争の状況と、それから警察としての対応について、お考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねのとおり、六代目山口組が平成27年8月に分裂したことを受けて、神戸山口組、そして現在は絆會と言っている任侠山口組を指定暴力団として新たに指定した上で、必要な警戒や取締りを行ってきています。
 このうち、六代目山口組と神戸山口組の間では、平成28年3月以降対立抗争状態にあると判断しており、対立抗争に起因するとみられる事件はこれまで約80件発生しております。特に昨年4月以降は拳銃使用の殺人事件等が相次いで発生したことから、こうした情勢を受けて、本年1月には、六代目山口組と神戸山口組の両団体を暴力団対策法に基づき特定抗争指定暴力団等に指定するなどの措置を講じてきたところです。
 今後とも、必要な警戒や取締りの徹底に加えて、状況に応じて暴力団対策法を効果的に活用するなどして、市民生活の安全と平穏の確保に努めるとともに、暴力団の弱体化に努め、暴力団の壊滅を目指してまいりたいと考えております。