国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年11月12日(木)11:05~11:09

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日国会対応のため定例会議には欠席いたしましたが、その状況については報告を受けております。私からは特段ございません。

問  大臣にお伺いします。第4次犯罪被害者等基本計画案がまとまり、現在、パブリックコメントが実施されていますが、4次計画案の特徴と今後の見通しについて、大臣の御所見をお聞かせください。

答 (大臣)第4次犯罪被害者等基本計画案については、現在、パブリックコメントを実施し、広く国民の皆様から意見を頂いております。
 本基本計画案では、関係府省庁や自治体と連携・協力の下、総合的対応窓口の充実促進等自治体による犯罪被害者等の生活再建の支援、性犯罪・性暴力の被害者のためのワンストップ支援センターの体制強化等潜在化しやすい犯罪被害者への支援等の施策を掲げているところです。
 今後、令和2年度末までに、犯罪被害者等施策推進会議の決定を経て、第4次犯罪被害者等基本計画を閣議決定する予定です。
 犯罪被害者等の思いに寄り添った基本計画が策定され、その基本計画の下、より一層充実した犯罪被害者等支援が行われるよう、私としても尽力してまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。フードデリバリーも含む仕事中の自転車事故が増加しています。先日、警視庁ではフードデリバリー事業者を集めて対策会議を行ったところですが、現状の受け止めと警察の取組について、お願いします。

答 (長官)本年の自転車関連事故全体の件数は、9月末現在、前年同期比で19.5%減少の4万7千件あまりです。他方、業務運転中の事故件数は9.0%増加の958件となっています。
 また、自転車配達員の方の業務中の死亡事故等も発生していることから、業務運転中の自転車関連事故等の状況を注視していく必要があると認識しています。
 こうした状況を踏まえ、警察庁では、先般、厚生労働省等関係府省庁と連携して、関係団体に対し、各事業者における配達員の皆さんに対する交通ルールの周知や注意喚起等について、協力を依頼しました。併せてその内容を都道府県警察にも周知したところです。
 警察としては、今後も、関係機関・団体等と連携し、関係事業者等に対する交通安全対策の働き掛け、自転車配達員の方々への街頭における指導啓発、配達を委託する飲食店等に対する協力依頼等の諸対策を推進し、業務運転中の自転車の安全利用を促進してまいりたいと考えております。