国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和2年12月10日(木)12:01~12:05

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   運転免許証のデジタル化、マイナンバーカードとの一体化の期間の前倒しの件ですが、運転免許証とマイナンバーカードの一体化については、当初、令和8年中を予定しておりましたが、私から警察庁に対し、更に早期実現を図ることができないかと言ってきた中で、11月10日に開催された第4回「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ」において、総理からも、少しでも早く実現してほしいとの指示がございました。
 警察庁で検討を重ねた結果、一体化のために必要な作業を令和6年度末までに前倒しするめどがついたということで、当初の「令和8年中」から前倒して「令和6年度末」から全国一斉にカードの一体化を開始することとしたものであります。これにつきましては、先ほど申し上げたワーキンググループで、近々決定される見込みであると思います。
 引き続き、国民の皆様にとって利便性が高く、安心して利用していただけるものとなりますように、機能や業務の在り方、セキュリティの確保等について、関係機関と連携して検討を進め、運転免許証のデジタル化の実現に向けて強力に取り組んでまいりたいと思っております。この件に関して、私からは以上です。

問 大臣にお伺いします。運転免許証のデジタル化では、いわゆるモバイル運転免許証の在り方の検討も行われると聞いております。それについての大臣としての御所見、また、期待することについて、お伺いできればと思います。

答 今の質問については、これまでもお話を頂きました。技術そのものは、あろうかと思います。将来的な選択肢として考えられますが、警察として、あるいは国家公安委員会委員長としては、今のお話の実現のためには、偽変造・なりすましを防止するための措置や、通信環境の改善等整備しなければならないことがあると思います。
 現在のところは、先ほど申し上げましたように、運転免許証とマイナンバーカードとの一体化を実施することで、国民の利便性を向上させる取組を進めたいと考えておりますが、今言われたモバイル運転免許証については、国際規格の策定状況やマイナンバーカードのアプリ化といったものの検討状況も踏まえて、検討は進めてまいりたいと思います。