国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和3年3月18日(木)11:51~11:55

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。小此木委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。案件は、スマートフォン決済サービスを利用した不正振替事犯に係る対策等がございました。以上です。

問  長官にお願いします。スマホ決済サービスを利用した不正振替事犯についてですが、捜査で判明した手口を金融機関等の関係機関に情報提供されました。今回の対応の内容と意義について、お願いいたします。

答 (長官)警察においては、スマートフォン決済サービスを悪用した不正振替事犯について、全容解明に向けた所要の捜査を推進するとともに、金融庁や関係団体等と連携を図りながら、この種事犯に係る被害防止に取り組んでいるところです。
 そうした中、この度、これまでの捜査結果に基づいて、金融機関等に対して、不正に取得された口座情報等を提供し、調査や被害防止対策に活用していただくよう働き掛けたところです。
 また、犯行の手口等に関する情報を金融庁等に対して提供し、金融機関等での不正防止対策の強化を要請しました。
 警察としては、引き続き、被害防止に資する情報を提供するなど、金融庁等と緊密に連携しながら、この種事犯の被害防止に取り組んでまいります。

問  長官にお尋ねします。先日、長野県の乗鞍岳等2か所で雪崩が起きました。登山客の方がお一人亡くなっていらっしゃいますが、暖かくなってきて雪崩が懸念される時期になっております。警察としての雪崩に対する対応・取組についてのお考えをお願いします。

答 (長官)御指摘の事故では、今月14日に、長野県下の中央アルプス千畳敷及び北アルプス乗鞍岳において、それぞれ雪崩が発生し、合計で3名の方が負傷され、1名の方がお亡くなりになったと承知しております。
 警察の雪崩等による山岳遭難対策としては、遭難事故の防止を図るため、次のような取組を行っております。一つには、冬山登山時の留意点等を取りまとめて、警察庁や関係する都道府県警察のウェブサイトにおいて公開しています。また、関係機関・団体と連携した上で、登山届の提出の徹底、最新の気象情報の確認、雪崩用のビーコン等の冬山用の装備品の携帯等について、呼び掛けを行っています。
 警察においては、遭難事故の発生に備えて、遭難救助に係る訓練や研修会により、捜索・救助技術の向上を図っております。遭難事故が実際に発生してしまった場合には、関係機関・団体と連携した上で、可能な場合にはヘリコプターも活用するなどして捜索・救助に当たっております。
 今後も引き続き、関係機関等と連携して山岳遭難の防止に向けた注意喚起を徹底するとともに、実際に事案が発生した場合には、迅速な捜索・救助に努めてまいります。