国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年3月25日(木)12:11~12:15

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。令和3年春の全国交通安全運動の実施等の案件がございました。私からは以上です。

問  大臣に質問させていただきます。今ほどありました、春の全国交通安全運動が4月6日から始まりますが、今回、運動の重点として、子供の歩行者の安全の確保というものがあります。関連して、最近の子供に関する事故の特徴や、それを踏まえて、今回の運動でどのように取り組んでいくのかという点をお伺いできればと思います。

答 (大臣)近年、子供の交通事故の死者・重傷者は減少傾向にありますが、将来を担う子供たちを交通事故から守ることは極めて重要なことだと考えております。
 昨年までの5年間における歩行中の死者・重傷者をみると、就学前の幼児では約7割、小学生では約6割で、飛出し等の危険な行為がありました。
 このような実態を踏まえて、警察においては、関係機関・団体と連携をして、道路横断時の交通ルール遵守についての交通安全教育や指導・啓発、通学時間帯を中心とした保護・誘導活動や指導・取締り等を積極的に推進してまいりたいと存じます。
 あわせて、保護者等の皆様には、交通ルールのお手本を示し、繰り返し教えること、外出時は、小さなお子様とは手をつなぎ、目を離さないことなど、お子様の安全確保に努めていただくようお願いをいたします。以上です。

問  長官にお願いいたします。昨年中の生活経済事犯の状況がまとまりました。コロナ関連で、マスクの高額転売や、感染症に対する効果・効能を広告した事犯等の検挙等がありました。コロナ関連の検挙状況についての受け止めと、今後のコロナ関連事犯への対応について、お願いいたします。

答 (長官)お尋ねのとおり、昨年中、警察においては、新型コロナウイルス感染症に対する効能・効果を標榜して広告するなどした医薬品医療機器等法違反、また、衛生マスク及び消毒用アルコールの高額転売に係る国民生活安定緊急措置法違反等の新型コロナウイルス感染症に関連する生活経済事犯を検挙しております。
 これらの犯罪は、新型コロナウイルス感染症の影響による国民の不安に乗じた悪質なものであり、引き続き、警察としては、関係機関等と連携しながら、厳正に対処してまいります。

問  長官にお尋ねします。東京オリンピックの聖火リレーが、先ほど福島県からスタートしたところです。今回、新型コロナの対策もとられる中で進んでいきますが、聖火リレーに対する警察の対応について、お願いします。

答 (長官)聖火リレーについては、お尋ねのとおり、1年の延期を経て、本日、福島県を出発しています。
 今後、121日間にわたって各地を巡り、東京大会の開会式までつながる行事であり、その安全な実施は極めて重要と認識しています。
 警察としては、引き続き、組織委員会、自治体等と緊密に連携しつつ、警察職員の感染症対策も徹底しながら、警備、交通等の諸対策を推進し、聖火リレーの安全かつ円滑な実施の確保に万全を期してまいります。