国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年5月13日(木)12:17~12:22

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等などでございました。以上でございます。

問  大臣にお願いします。先ほど言及のありました、令和2年における風俗営業の現状と風俗関連事犯の取締り状況についてですが、コロナの影響を含めて、今回の特徴について、お願いいたします。

答 (大臣)風俗営業の許可店舗数は従前から減少傾向にありますが、令和2年も前年比約2,600店舗減の約8万2,000店舗となっています。
 風営法違反の検挙件数についても、従前から減少傾向にありますが、令和2年も前年比約28%減の約1,000件となっています。
 新型コロナウイルス感染症の影響については一概には言えませんが、例えば、風営法違反のうち、「客引き・つきまとい等」の検挙件数が前年比約40%減少となっており、繁華街等の人流が減少したことと関係があると認められる部分もあります。
 風俗関係事犯については、悪質・違法な営業が潜在化・巧妙化しているところがあり、引き続き、厳正な取締りを行うなど、国民の安全・安心の確保に向け、警察を指導してまいりたいと存じます。

問  長官にお聞きします。和歌山県田辺市の資産家の男性が亡くなった事件について、先日、元妻の女が殺人容疑で逮捕されたところです。発生から3年近く経っての検挙ですが、この間、捜査はいろいろ難しいところもあったかもしれません。この事件についてのお考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねの事件については、会社経営者の男性が自宅内で命を奪われた痛ましい事件です。改めて、被害者の御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 警察では、平成30年5月の発生以降、長期間にわたり、地道な捜査を続けて、立件に必要な証拠を積み上げてまいりましたが、この度、和歌山県警察が犯人を逮捕するに至りました。
 引き続き、和歌山県警察において、事案の全容解明に向けて捜査を推進するものと承知しております。

問  長官に、事件について、もう一つお尋ねします。茨城県境町で、一昨年9月に民家で家族が殺傷される事件がありました。この事件で、5月7日に茨城県警が埼玉県の男を殺人容疑で逮捕したところです。この間、茨城県警と埼玉県警が合同捜査班を組み、別の事件で2回逮捕・起訴といった経緯を踏んで今回の殺人事件での逮捕に至ったわけですが、こうした経緯も踏まえて、今回逮捕に至ったこの事件についてのお考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねの事件については、何の落ち度もない御夫婦の命が突然奪われ、また、そのお子さんお二人も重軽傷を負われた大変痛ましい事件でございまして、改めて、被害に遭われた御夫婦の御冥福をお祈りするとともに、けがをされたお子様方にお見舞いを申し上げたいと存じます。
 本事件は、極めて凶悪・悪質な事件であり、被害者の方々が住まわれていた地域社会にも大きな不安を与えました。警察では、こうした不安を一日も早く取り除くべく、検挙に向けた捜査を続けてまいりましたが、この度、茨城県警察が犯人を逮捕するに至ったところです。
 引き続き、茨城県警察において、事案の全容解明に向けた捜査を推進するものと承知しております。