国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和3年6月10日(木)11:10~11:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。小此木委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。案件につきましては、令和2年度における留置施設の巡察の実施状況等がございました。以上です。

問  長官にお伺いします。銃刀法の改正案が可決・成立しましたが、内容としては、クロスボウを新たに規制するというものです。今回の改正の意義、そして、今後の対応についてお聞かせください。

答 (長官)今回の銃刀法の改正は、クロスボウを使用した犯罪の近年における実情等に鑑み、クロスボウの所持を原則として禁止した上で、許可制を導入する等をその内容としております。
 この改正により、クロスボウの所持については、適正な取扱いを期待できる方に限って、射撃競技等の社会的に有用な用途に限定して認めることとなることから、クロスボウを使用した犯罪の防止に一定の効果があるものと認識しております。
 改正銃刀法の施行に向けて、改正内容を国民の皆様に広く周知するとともに、改正銃刀法を的確に運用し、クロスボウを使用した犯罪を防ぎ、国民の皆様の安全・安心が確保されるよう取り組んでまいります。

問  長官にお尋ねします。先ほど委員からございましたが、留置施設の巡察について昨年度の状況がまとまったところです。昨年度はコロナ感染症への対応が大事だったと思いますが、この対応状況はどうであったのか、それから、今年度以降、引き続き留置施設における感染症対策にどう取り組んでいくのかも含めて、お願いします。

答 (長官)昨年度は、社会全体において新型コロナウイルスの感染が拡大したことに伴い、留置施設内においても、複数の感染者を出す事例が発生しております。
 今回の 巡察では、新型コロナウイルスの感染防止対策がとられているかも巡察の対象としており、その結果、被留置者を可能な限り相互に接触させない、また、共用部分の消毒、マスクの着用等の感染防止対策がとられていることを確認しております。
 引き続き、コロナ対策に配慮した留置施設の運営が適正になされるよう、都道府県警察を指導してまいります。