国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年6月17日(木)11:10~11:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、令和2年における山岳遭難及び水難の概況等などがございました。私からは以上です。

問  大臣にお願いいたします。先ほど言及のありました令和2年中の山岳遭難と水難の概況ですが、今回のポイントと、これから山、海のシーズンが始まるにあたって国民への呼び掛けがありましたら、よろしくお願いいたします。

答 (大臣)山岳遭難については、遭難者の数が一昨年に引き続き減少しておりますが、依然として高水準で推移しています。また、例年同様、約半数が60歳以上で、月別では、夏山シーズンと言われる8月が最も多くなっています。
 水難については、水難者の数はおおむね横ばいで推移しております。海、河川のいずれも8月が最も多くなっています。
 これから、山岳遭難、水難が多発しやすい時期にかかってまいりますが、今年は、昨年と同じく、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、山小屋の休業、あるいは海水浴場の不開設が発表されているところもあります。事前によく情報を集めていただくとともに、安全の確保に十分留意していただくようにお願いをいたします。
 警察においては、引き続き、関係機関等と連携をして、山岳遭難や水難の防止に向けた注意喚起を徹底するとともに、遭難事故が発生した場合には、迅速な捜索・救助活動に努めてまいります。

問  長官にお尋ねします。インターネット・ホットライン・センターについて、昨年の運用状況がまとまったところです。今回の運用状況の特徴と、警察としての取組について、お願いします。

答 (長官)インターネット・ホットラインセンターの令和2年の通報受理件数は39万5,232件でした。これは前年と比較して68.6%増加しております。
 増加した要因は、主に、わいせつ電磁的記録媒体陳列、規制薬物の広告、自殺誘引等情報が増加したこと等によるものと承知しています。
 警察としては、違法情報等への対策として、インターネット・ホットラインセンターによるサイト管理者への削除依頼のほか、このセンターからの通報に基づき効果的な取締りを推進していくなど、関係機関・団体と連携した違法情報等の排除に向けた取組を行っているところです。引き続き、こうした取組を推進してまいります。