国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和3年7月9日(金)11:10~11:24

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   千葉県八街市で発生した事故を受け、6月30日に開催された関係閣僚会議において、総理から、通学路の総点検を改めて行うよう指示がなされ、その実施方策について、文部科学省や国土交通省と共に検討してまいりました。
 本日、警察庁から各都道府県警察に対し、9月末までを目途に、教育委員会・学校、道路管理者等と連携して、通学路の合同点検を行うよう指示をしたところであり、文部科学省と国土交通省からも、それぞれ関係機関への指示・要請がなされました。
 合同点検では、今回の事故を踏まえ、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道等、車の速度が上がりやすい箇所や大型車の進入が多い箇所といった新たな観点から危険箇所を適切に抽出し、関係機関と連携しながら、実効性のある交通安全対策に取り組んでまいります。
 詳細については、事務方に御確認いただければと思います。

問   今ありました八街市の事故の関連ですが、関係閣僚会議では、総理から、必要な対策を洗い出すよう指示があったかと思いますが、その進捗状況をお願いします。

答  今お話がございましたように、関係閣僚会議において、総理から、必要な対策を洗い出し、子供の安全を守るための万全の対応を検討するよう指示がなされました。
 政府における対策の全体像については今後内閣府において取りまとめるものと承知しておりますが、警察といたしましても、本日御説明させていただいた通学路の合同点検、自動車を業務で使用する事業者への指導の徹底、何より飲酒運転の取締りの強化等、必要な対策をしっかりと講じてまいります。

問   八街市の関係ですが、これまでも重大な事故のたびに点検が行われてきましたが、また今回も事故が起きたわけです。大臣からも対策を講じているとお話がありましたが、具体的にどのような対策を今後講じていきたいと考えているのか、そのお考えをお聞かせください。

答  今回の合同点検では、これまでの観点では十分に把握できなかった危険箇所を的確に抽出し、二度とこのような痛ましい事故が起きることのないよう、実効性のある交通安全対策を、できることから速やかに実施してまいりたいと思います。
 具体的には、通学路における交通安全の確保に向けた警察の対策として、例えばですが、信号機や横断歩道の設置等による道路交通環境の整備、速度規制や通行禁止等の交通規制の実施、交通指導取締りや交通安全教育等を考えているところでございます。