国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年7月15日(木)12:01~12:06

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、令和3年上半期の懲戒処分者数等がございました。以上でございます。

問  大臣にお伺いします。来週オリンピックが開幕しますが、警察は警備や交通をはじめとして対応されると思うのですが、警察の対応について、また、国民に呼びかけたいことがありましたら、それを含めて、よろしくお願いします。

答 (大臣)お話にございましたように、オリンピックの東京大会は、開幕まで残すところあと8日と、目前に迫っております。
 開催国としての治安責任を全うするために全国警察が一丸となり、警備、交通等の諸対策に万全を期すよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
 また、安全・円滑な大会の実現と市民生活・経済活動を両立するためには、国民の皆様からの御協力が不可欠であると認識しております。
 これまで、組織委員会、関係自治体等と連携して、様々な広報に努めてまいりましたが、改めて、交通の混雑緩和やテロ防止のための警戒活動等について、国民の皆様の御理解と御協力をお願いしたいと考えております。よろしくお願いいたします。

問  関連で長官にもお尋ねします。オリンピック、パラリンピックの警備の関係です。今回、大会は無観客になるといった状況の変化もあった中で、警察は対応をしているわけですが、今回そういった点も踏まえまして、どうやって対応していかれるのか、特に、今大臣からもありましたが、テロ対策が重要だと思います。テロ対策にどう取り組むのかという点も含めまして、お願いします。

答 (長官)東京大会については、首都圏等においては無観客での競技実施が決定されたところですが、警察が行うべき警備や交通等の対策については、その内容が著しく変わるわけではありません。したがって、これらの実施体制に大きな変更はありません。警察においては、選手、要人、競技会場等の安全の確保、また、サイバーセキュリティの確保に万全を期すとともに、大会関係者の方々の安全かつ円滑な輸送と都市活動の両立を図るためテロ対策をはじめとした諸対策に全力を尽くしてまいります。
 具体的には、引き続き、関係機関等と協力しながら、要人の警護や選手団の安全確保、官民連携の下でのサイバー攻撃対策、重要施設の警戒警備、国内外の情報の収集・分析、また、的確な交通規制や交通総量の抑制対策等を着実に推進し、大会の安全かつ円滑な運営の確保に努めてまいりたいと考えております ので、国民の皆様方にも、引き続きどうか御協力をよろしくお願い申し上げます。

問  長官にお伺いいたします。上半期の懲戒処分者数がまとまりました。昨年同期と比べかなり減っておりますが、その要因の分析を含めて現状に対する受け止めと警察の取組について、お願いいたします。

答 (長官)令和3年上半期の全国の懲戒処分者数は81人で、これは前年と比べて33人減少しております。
 懲戒処分者数が減少した要因を一概に申し上げることは困難ですが、今回の特徴を申し上げますと、私行上の非違事案が特に減少していることが挙げられます。
 いずれにしましても、短期的な減少傾向にとらわれることなく、引き続き、非違事案には厳正に対処するとともに、職員の規律と士気を高め、国民の皆様の期待と信頼に応えてまいりたいと考えております。