国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年8月5日(木)11:46~11:51

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策等がございました。
 交通安全に係る緊急対策について、御説明申し上げます。本日の公安委員会の報告事項にもなっておりましたが、昨日、交通安全対策に関する関係閣僚会議が開催され、「通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策」が決定されました。
 これは、先般の八街市で発生した交通事故を踏まえた対策ですが、ここに、改めて、亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、負傷された方々、そして御家族の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
 緊急対策は、「通学路等における交通安全の確保」と「飲酒運転の根絶」を柱としております。
 警察においても、関係機関と連携して通学路の合同点検に取り組み、その結果に基づいて交通安全施設等を整備するなど、必要な対策を進めてまいります。
 また、業務に使用する自動車における飲酒運転の防止を徹底するため、安全運転管理者の未選任事業所等の一掃や、アルコール検知器を活用した酒気帯びの確認等の飲酒運転防止に係る安全運転管理者業務の拡充を図るほか、交通安全教育や広報啓発、取締りの一層の推進等により飲酒運転の根絶を図ってまいります。以上でございます。

問 大臣にお伺いいたします。先日、上半期の特殊詐欺の認知・検挙状況がまとまりました。現状に対する受け止めと、警察の取組について、お願いします。

答 (大臣)オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺については、依然として、高齢者を中心に大きな被害が生じており、深刻な情勢にあると理解しております。
 特に、本年2月以降、市役所職員等を装って、「還付金がある。ATMで手続してほしい。」等と電話をして、被害者にATMを操作させ、現金を振り込ませる還付金詐欺が大きく増加しております。
 警察においては、引き続き、自治体、各種団体、民間事業者、さらには幅広い世代に対し高い発信力を有する方々と連携しながら、被害防止と取締りの両面から各種対策を推進してまいりたいと考えております。

問 長官にお尋ねします。開催中の東京オリンピックですが、今日を入れて残り4日となっています。ここまで警察は、警備、交通対策を中心に当たってきているところですが、特別派遣部隊隊員のコロナの感染等も出ております。これまでの警察の取組を振り返っての評価、また、課題として見えている部分が、もしございましたら、併せてお願いします。

答 (長官)東京大会の開幕から、今日で14日目を迎えたところです。
 現在、警察においては、選手や要人、競技会場等の安全確保、サイバーセキュリティの確保、大会関係者の安全かつ円滑な輸送と都市活動の両立等のために、警備、交通等の諸対策を関係機関と連携しながら実施しているところです。
 また、新型コロナウイルス対策につきましては、基本的な感染防止対策を着実に実施するとともに、体調不良者や感染が疑われる者が現れた場合には、直ちに宿舎待機とするなどの取組を進めております。
 引き続き、安全・安心な大会を実現するための諸活動を着実に実施してまいります。
 国民の皆様におかれましても、交通の混雑緩和やテロ防止のための警戒活動等に対して、御理解・御協力をお願い申し上げます。