国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和3年8月10日(火)10:51~11:01

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   東京オリンピックが閉会をいたしました。この間、全国警察が一丸となり、関係機関と連携しながら、安全・安心な大会を実現するため、警備、交通等の諸対策を推進してまいりました。  国民の皆様にも、交通の混雑緩和やテロ防止のための警戒活動等について御協力いただき、オリンピック警備を完遂することができたと認識しておりまして、この場をお借りして、心から御礼申し上げます。

問   先週6日、小田急線の車内で乗客が無差別に切りつけられる事件が発生しました。それについて大臣の受け止めと今後の対策などについてお聞かせください。

答  8月6日の小田急線の車内で乗客の方が切りつけられた事件で10人が怪我をされたと認識しておりますが、まず被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
 本件は、走行中の列車内における多数の乗客を対象にした極めて凶悪かつ悪質な事件でありまして、引き続き、犯行の動機や背景をはじめ、その全容解明に向けて捜査を鋭意進めていくものと認識しております。
 鉄道の安全については、事業者による自主警備に加え、警察においても、駅等での巡回や立哨、列車内での警乗、これは列車に乗るもので新幹線等でも皆さん御覧になっていると思いますが、所要の警戒を行っているところでございますが、今回の事件を踏まえ、改めて都道府県警察に対し、鉄道テロ対策等に万全を期すように指示を行ったとの報告を受けております。
 この種の事案の再発を許すことのないよう、鉄道事業者や関係省庁との連携を一層緊密にしつつ、テロ等違法行為の防止に向けた取組を引き続き進めていくよう、警察を指導してまいりたいと思っております。

問 先ほども五輪について触れられましたが、五輪についてお聞かせください。東京オリンピックが閉会しましたけれど、ここまでの評価や期間を通しての課題などがあればお聞かせください。 また、今後パラリンピックが控えてますが、パラリンピックに向けた警戒警備、交通対策について、引き続きどのような指導を行っていくのかお聞かせください。

答 本年3月から121日間にわたる聖火リレー、それに続きましての17日間のオリンピック、これが先日8日の閉会式をもって終了いたしました。
 先ほど申し上げましたように、全国の警察が一丸となり、関係機関と連携しながら、安全・安心な大会を実現するため、警備、交通等の諸対策を推進してまいりましたが、私の立場で申し上げることが不適切であればお許しいただければと思いますが、警察庁、警視庁も含めた47都道府県警、あるいは皇宮警察等の警察官・警察職員の皆様方は猛暑の中、あるいは雨が降ったりする中、本当に御功労いただき、私からは敬意の念を持って接しているところでございます。
 ただ、警察の皆様方がこういう活動ができ、オリンピック警備を完遂することができましたのも、やはり国民の皆様方の理解があったからでございます。
 国民の皆様方には、交通の混雑緩和やテロ防止のための警戒活動等に御協力いただきまして、この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。
 2週間後には御承知のようにパラリンピックの開幕を迎えますので、引き続き、安全・円滑な大会運営に寄与し、開催国としての治安責任を全うするよう、警察を指導してまいりたいと思っております。

問 8月15日に終戦の日を迎えますが、棚橋大臣は閣僚として参拝される予定はありますでしょうか。また、その理由についても併せてお聞かせください。

答  私自身の参拝につきましては適切に判断してまいりたいと思っております。

問 現時点で参拝されるかどうか決めていらっしゃらないということでしょうか。

答 今申し上げた次第でございます。ただ、全ての戦争で亡くなられた方々に対する追悼の念を8月15日には改めて深く心に刻みたいと思っております。

問 棚橋大臣は靖国神社を参拝する超党派議連にも所属されておりますけれども、国会議員や総理を含めた閣僚の参拝の在り方にについてどのような御所見をお持ちでしょうか。

答 それはそれぞれの政治家が、公人としてなのか私人としてなのかも含めて適切に判断するものだと理解しております。