国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和3年9月3日(金)11:43~11:59

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   河野大臣が担当されております内閣府規制改革推進室に対して、「自動車運転免許証の写真の取扱い」に関する改善要望が寄せられております。具体的には、運転免許証の更新のために持参した写真が警察署で受理されずに、撮り直しを求められたが、撮り直した写真との違いが分からなかったので、撮影基準を明確化してほしいという趣旨のものです。
 警察庁において検討いたしました結果、申請者の利便性の向上を図るため、都道府県警察に対して、個人識別が容易な写真は受け付けるという基本的な考え方に基づき、不適当な写真の例を見直すとともに、受理できない場合には理由を明確に説明すること、写真を持参せずに免許証を更新することが可能な窓口を拡大すること等を指示する通達を本日発出することとしております。
 詳細は警察庁にお尋ねいただければと思いますが、引き続き、国民の皆様の利便性の向上を図るべく、各種取組を進めていくよう警察を指導してまいりたいと思っております。

問 前回の会見に続いて大変恐縮なのですが、9月末に行われる予定の総裁選に関してお伺いします。先日、現職閣僚の平井大臣も岸田さんを支持する意向を表明されました。棚橋大臣は菅総理を支持されるのでしょうか。それとも他の候補者を支持されるのでしょうか。その理由についても教えてください。

答 閣僚として職務に専念するのみです。

問 それは菅総理を支持されるということでよろしかったでしょうか。

答 今、私は閣僚でございまして、御承知のように、防災担当、国家公安委員会委員長、更には国土強靱化、領土・海洋等の担当を担務しております。パラリンピックはまだ開会中でございまして、万全な警備に神経を割いていると同時に、御承知のように、大変残念なことに、7月3日に熱海で土砂災害が発生し、その後の前線等の停滞により九州南部、山陰をはじめとする中国地方、そして今回の8月の大雨によって、明日現場を確認する広島県、更に先日、現場を確認いたしました佐賀県、長崎県、あるいは長野県岡谷市、更には東北地方等でも災害が発生しておりまして、本日も雨が降っております。閣僚としての職務に専念するのが、私の仕事です。

問 国家公安委員会委員長としてですが、昨日の国家公安委員会で白ナンバーの飲酒運転対策の厳格化が取り上げられております。いろいろな企業の負担になることでもありますので、この点について、もう一度改めて、呼びかけをお願いします。

答 御承知のように、6月に千葉県八街市で小学生の方が5名死傷されるという、大変痛ましい、業務中の飲酒運転による事故、事件と言ってもよいのかもしれませんが、発生しております。改めて、お亡くなりになられました方々の御冥福と、御家族の皆様に心からお見舞いを、また、お怪我をされた児童の方々の一日も早い御回復を祈念する次第でございます。
 今回の改正案は、御承知のように、これらの深刻な問題を受けた上で、いわゆる白ナンバーの事業所において、安全運転管理者をきちんと選任していただき、そして、何より安全運転管理者においては、運転者の運転前と運転後にも、アルコール検知器を用いて酒気帯びの有無を確認し、記録することを安全運転管理者が実施しなければならないとするものであって、このことによって亡くなられた方の無念の思いと関係者の方の悲痛な思いに少しでも応えていきたいと思っております。
 こうした安全運転管理者の業務の拡充によりまして、飲酒運転防止について使用者にも一層の取組を求めるとともに飲酒運転等を検挙した場合には、その背後責任についても徹底して捜査を行うなどの対策を着実に推進し、飲酒運転の根絶に向けた取組を一層強化していきたいと思っております。