国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年9月16日(木)11:20~11:26

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、G7内務・安全担当大臣会合の開催結果等がございました。以上でございます。

問 大臣にお願いいたします。先ほど言及のありました、G7内務・安全担当大臣会合ですが、10日の閣議後会見で、大臣から、児童の性的搾取対策について、「更に強力にオンライン上の児童の性的搾取対策を推進することが必要」であり、「関係省庁とも協議」するとの発言がありました。この点について、どのように対策を強化していくのかと、関係省庁との協議はどのようにされていくのかについてお願いいたします。

答 (大臣)今、お話にございましたように、今月7日から9日に開催されましたG7内務・安全担当大臣会合におきまして、主要テーマの一つとして児童の性的搾取対策について議論がなされております。本議論に私も参加し、我が国としてもオンライン上の児童の性的搾取対策を更に強力に推進することが必要であると強く感じた次第です。そこで、先日、閣議後記者会見の場で、「今後関係省庁とも協議をしてまいります」と申し上げた次第です。また、14日の閣僚懇談会においても、私から同様の内容を発言させていただきました。
 具体的には、今後、関係府省庁、事業者団体、NPO等で構成される「子供の性被害撲滅対策推進協議会」等の場を活用し、今般のG7内務・安全担当大臣会合における、オンライン上の児童の性的搾取対策の強化に関する議論を紹介した上で、関係府省庁等において問題意識の共有を図るとともに、本対策に資する施策の検討を関係府省庁等に対して強く促してまいりたいと思っております。
 また、警察においても、オンライン上の児童の性的搾取対策を強化するために、各種法令を適用した違法行為の取締り、インターネット上の不適切な書き込みに対する注意喚起、SNS事業者への情報提供を通じたSNS事業者の自主的な取組の支援等の取組を一層推進してまいりたいと思っております。

問 長官にお尋ねします。今年の秋の全国交通安全運動が21日から始まります。今回は、通学路における全国一斉取締りも実施されると聞いています。今回の秋の運動の重点、狙い等についてのお考えをお願いします。

答 (長官)秋の全国交通安全運動は、内閣府以下関係府省庁、地方自治体、自動車関係・交通関係の団体の主催により、9月21日から10日間開催されます。
 今回の運動では、重点として、歩行者の安全確保、自転車の交通ルール遵守の徹底、夕暮れや夜間における交通事故防止、飲酒運転等の根絶を掲げております。
 また、本年6月、千葉県八街市において、下校中の児童5名が死傷するという大変痛ましい重大な事故が発生するなど、通学路において交通安全を脅かす事故が後を絶たない情勢を踏まえ、交通事故死ゼロを目指す日である9月30日には、通学路における全国一斉取締りを実施することとしております。
 本年の春の全国交通安全運動期間中の4月8日には、1日ごとの交通事故統計が残る昭和43年以来初めて、交通死亡事故ゼロを達成することができております。今回の秋の運動でも、交通安全に対する気運の醸成を図り、交通事故を1件でも少なくすることができるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、運動の実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症の状況等に配意し、感染予防対策をとりつつ、地域の実情に応じた運動を展開し、交通安全意識の向上に努めてまいります。