国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年10月28日(木)11:20~11:23

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日、定例の国家公安委員会が開催されました。案件につきましては、「警察庁組織令等の一部を改正する政令案」等に対する意見募集が始まりますが、これについて議論がなされました。以上でございます。

問 大臣にお伺いします。新型コロナウイルス関連です。首都圏等で飲食店の営業制限が緩和されておりますが、今後、経済活動の再開に伴って増加が懸念される犯罪情勢としてどのようなものがあると考えていらっしゃるのか、それに警察はどう対処すべきと考えていらっしゃるのか、お考えをお聞かせください

答 (大臣)お尋ねの件については、緊急事態宣言が解除され、時短営業から営業時間が延びたということで、人の流れが非常に多くなってまいりました。当然、自動車の窃盗等の様々な犯罪を含む街頭犯罪がかなり増えていくのではないかという懸念があるわけでございます。そういったことを警察としても注意深く見守っていかなければならないと思っております。
 そして、警察においては、これらの動向を踏まえて、必要な防犯対策を講じること、また、悪質な犯罪の取締りを徹底することで、国民の安心・安全を図っていきたいと思っております。警察としても、これからも一生懸命頑張っていく所存でございます。

問 長官にお願いいたします。先日、公安調査庁が公安審査委員会に対して、「Aleph(アレフ)」への再発防止処分を請求しました。「Aleph(アレフ)」を含むオウム真理教の現状についての認識と警察の対応についてお願いいたします。

答 (長官)お尋ねのございましたオウム真理教につきましては、麻原彰晃こと松本智津夫への絶対的帰依を強調しております「Aleph(アレフ)」をはじめとする主流派と、この松本の影響力の払拭を装う「ひかりの輪」を名のる上祐派が活動をしているところでございますが、令和3年1月6日、公安審査委員会が、団体規制法に基づく観察処分の期間更新を決定しているとおり、依然として、無差別大量殺人行為に及ぶ危険性を有しているものと承知をいたしております。
 警察としては、引き続き、オウム真理教の動向に重大な関心を払い、国民の安全・安心を確保するため、関係機関と連携をいたしまして、違法行為の未然防止と国民の不安感の解消のために必要な諸対策に努めてまいりたいと考えているところでございます。