国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和3年11月18日(木)11:30~11:35

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見募集等がございました。以上でございます。

問 大臣にお願いいたします。大臣から先ほど言及のありましたとおり、銃刀法施行規則等の改正案がまとまりました。来年3月15日からクロスボウの所持が許可制になることに向けての準備状況について、教えていただけますでしょうか。

答 (大臣)今おっしゃったように、クロスボウに関する銃刀法施行規則等の改正案がまとまりました。今まではクロスボウの許可がいらなかったところでございますが、これが許可制になったわけでございますから、この改正の中身の広報に努めるとともに、既にクロスボウを持っているけれども使わないという方達については、警察が引き取るということが大きな柱でございます。これからも国民の皆様におかれましては、この警察の取組への御理解と御協力をお願いしたいと思っております。

問 長官にお尋ねします。特殊詐欺について伺いますが、特殊詐欺の被害は依然として深刻な状況かと思います。昨日、対策の一つとして、警視庁と3県警において、いわゆる「出し子」等に関わったとされる人物の画像の一斉公開捜査等の取組を始めたところです。特殊詐欺の現状への御認識、警察庁の対策について、昨日始めた点も含めましてお願いします。

答 (長官)ただ今お尋ねのございました特殊詐欺につきましては、依然として、高齢者を中心とした被害が高い水準で推移をいたしておりまして、深刻な情勢にあるものと認識をいたしております。
 警察におきましては、犯行グループやその背後にあると私どもがみております暴力団、あるいは準暴力団に対する徹底した取締り、犯行拠点・アジトの迅速な摘発、また、職務質問を積極的に行いまして、「受け子」等を積極的に検挙する、あるいは、悪質な犯行ツールを提供している事業者を積極的に取り締まっていく、そういったことを織り交ぜながら、多角的かつ戦略的な対策を講じているところでございますし、それを更に強化してまいりたいと考えております。
 こうした中、ただ今御質問の中にもあり、また、既に報道でも取り上げていただいているところでもありますが、昨日、被疑者の検挙方策の一環ということで、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県の首都圏1都3県で一斉に公開捜査を行うことといたしました。この取組によりまして、国民の皆様方から幅広く情報提供を頂いて、犯人の早期検挙や犯罪被害の拡大の抑止といったことに寄与するものと考えております。また、犯行グループは様々な手段で、「受け子」等の特殊詐欺に加担をする者を勧誘するわけでございますが、こうした取組によりまして、そういった人達に対して、犯行を思い止まらせる契機となるのではないかということも、併せて期待をいたしているところでございます。
 いずれにしましても、警察においては、こうした取組をはじめとしまして、犯罪防止・被害防止、そして検挙という両面にわたって特殊詐欺対策を強力に推し進めてまいりたいと考えているところです。