国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和3年12月9日(木)11:16~11:20

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。二之湯委員長が国会のため欠席されていますので、私、小田が会見を代理します。案件については、国会の状況等がございました。以上です。

問  長官にお伺いします。今年も残り1か月を切りましたが、今年のここまでの交通事故の死者数の現状と年末年始に向けた事故防止の取組について、お伺いできればと思います。

答 (長官)本年11月末までの交通事故死者数は2,352人でございまして、前年同期比189人減と、過去最少のペースで推移をいたしております。
 また、飲酒運転による死亡事故件数でございますが、これも133件ということで、前年同期比で10件減でございまして、こちらも過去最少のペースで推移しております。
 しかしながら、悲惨な交通事故を1件でも少なくするということが警察の責務でございます。また、例年、12月というのは死亡事故が最も発生する月でもございます。引き続き、関係機関や団体と連携をいたしまして、特に、夕暮れ時や夜間における歩行中、あるいは自転車乗車中の交通死亡事故防止に向けた広報啓発、更に、飲酒運転をはじめとした悪質・危険な交通違反の指導取締り等の諸対策を一層強力に推進してまいりたいと考えているところでございます。

問  長官にお尋ねします。捜査特別報奨金について、この間、世田谷一家4人殺害事件を含めまして、4つの事件について、引き続き、対象になったところです。こうした未解決重要事件は、ほかにもありますが、この制度を含めまして、こうした未解決重要事件の解決に向けてのお考えをお願いします。

答 (長官)今、御質問がございました4事件をはじめとしまして、長期間未解決となっております事件につきましては、正に無辜(こ)の被害者や残された御遺族の御無念の思いといったものは、誠に察するに余りあるところでございます。
 警察におきましては、被疑者を必ず検挙するという強い決意の下で、鋭意捜査を推進しているところでございます。中でも、 DNA型鑑定の高度化をはじめとした先進的な科学技術を用いた捜査手法の向上に取り組み、それを効果的に活用して、犯人検挙に向けた努力を続けているというところでございます。
 併せて、御質問のございました未解決事件について一層の情報提供を頂くために、より多くの国民の皆様に関心を持っていただくべく、警察庁において、現在14事件につきまして、捜査特別報奨金制度を運用しているところでございます。
 警察におきましては、引き続き、未解決事件の捜査に全力を挙げてまいりますが、過去の例におきましても明らかなとおり、国民の皆様から御提供いただいた情報が、数々の事件の解明・解決に寄与しておりますので、国民の皆様方に、どんな些細なことでも結構ですので、関連情報の提供について、是非とも特段の御協力をお願いしたいと考えているところでございます。