国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和4年1月13日(木)11:10~11:15

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   皆さん、今年初めての記者会見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本日、本年初めての国家公安委員会定例会議がございました。案件につきましては、令和3年中の交通事故死者数等がございました。以上でございます。

問  大臣にお伺いいたします。昨年令和3年中の交通死亡事故死者数が、また過去最少を更新して2,636人となりました。それを踏まえまして、昨年の交通事故情勢への大臣の認識と警察としての今後の対応についてお伺いできればと思います。

答 (大臣)非常に、全国の各都道府県の警察本部の努力により、今おっしゃったように、5年連続で統計を取り始めてからの最少を更新しました。これは警察として大変よく頑張っているという印象を持ちます。
 しかしながら、今なお、幼い子供達が交通事故の犠牲となり、あるいはまた、高齢者もそういうことでございます。そして、再三注意をしているのですが、飲酒運転等がなくなっておらず、そういう悪質な交通事故もあるわけでございますから、これから、警察としても啓発をして、こういう痛ましい事故が起こらないように頑張る必要があると思っております。
 昨年策定された第11次交通安全基本計画や、千葉県八街市での悲惨な交通事故を受けた緊急対策に基づきまして、関係団体とも協力しながら、子供や高齢者をはじめとした歩行者の安全確保、そしてまた、自転車には歩道を非常にスピードを出して走っている者もおりますから、自転車に乗っている人の遵法意識の向上に向けた安全教育の推進、あるいは、私も先ほど申しましたような飲酒運転や危険な交通違反の取締りにも力を注いでいきたいと思っております。中村長官以下警察庁の幹部の皆様方には、交通事故の犠牲者が少しでも減るように努力をしていただきたいと思います。

問  長官にお尋ねします。1月10日は「110番の日」ということですが、昨年の110番の受理状況がまとまったところです。依然として、緊急対応の必要がないような通報も少なくないですが、110番の受理状況についての長官の御所見をお願いします。

答 (長官)昨年1月から11月までの110番の通報受理件数は、前年同期と比べてまして約19万件、2.5%増ということで、約785万件でございました。
 通報内容の事案別で見ますと、交通関係が全体の約3割と最も多い中で、携帯電話等の移動電話による通報の比率も75.8%と過去最高となったところでございます。
 他方で、今御指摘ございましたとおり、警察官による緊急の対応を要しない要望や各種の照会等の通報が全体の約2割を占めたという側面もございました。
 国民の皆様には、事件・事故の場合には躊躇(ちゅうちょ)なく110番通報をしていただき、その一方で、急を要さない御相談等につきましては、♯9110番等の各種の相談対応をさせていただく電話がございますので、それらを利用いただくなど、引き続き、110番通報制度の適切な運用に御理解・御協力を賜れればと考えている次第でございます。