国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和4年1月27日(木)11:39~11:44

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   少し遅くなりまして、公安委員が非常に熱心にお話をされました。本日は、審査請求に関する情報公開・個人情報保護審査会への諮問等の案件がございました。公安委員会の報告は、以上でございます。

問  大臣にお伺いします。現在、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が続いておりますが、警察におかれましては、職員の感染防止についてどのように取り組んでいるのか、お聞かせください。

答 (大臣)職員の感染防止は、警察の職務上、治安を守るという観点からも、また、職員の健康確保という観点からも非常に重要であると思っております。
 このため、警察においては、国民の皆様もそうでございますが、手洗いを励行するなど基本的な対策の徹底はもとより、時差出勤といった柔軟な勤務形態の活用、さらには、執務室の分散等による職員間の接触回避を推進しているところでございます。
 また、地域の実情に応じて、可能な限り早期のワクチン接種に努め、業務の継続性の確保を図っているところでございます。
 さらに、警察活動においても、できる限り、対面で直接接触する機会を回避して、他の方法、例えば、電話やテレビ会議等を用いたり、直接接触する時間を短縮するなど感染防止に努めているところでございます。
 引き続き、対策に努めて、警察官の健康確保を維持して、治安のために一生懸命警察官が頑張ってくれるよう指導してまいりたいと思っております。

問  長官にお尋ねします。先週、昨年の自殺者の統計がまとまったところです。自殺者を巡る情勢をどのように捉えていらっしゃるのか、また、警察としての対応・取組についてのお考えをお願いします。

答 (長官)自殺者数につきましては、近年、減少傾向にございまして、令和元年は、昭和53年の統計開始以来最少となっておりました。令和2年は、2万1,081人と11年ぶりに対前年比で増加していたところではございますが、令和3年は、速報値ではございますが、2万830人、対前年比で251人、約1.2%減少となったところでございます。
 ただ、依然として多数の方が自殺によって尊い命を亡くされており、誠に残念なことと受け止めております。
 警察におきましては、自殺のおそれのある方が行方不明となった場合の発見活動をしっかりと行っていくことのほか、インターネット上で自殺を誘引するような情報を認知した場合には、サイト管理者等に削除依頼を積極的に行うこと、さらに、インターネット上で自殺を予告するような書き込みを認知した場合には、プロバイダ等と連携をして、本人に何らかの形でコンタクトをして自殺を思いとどまるように説得をしていくことといったような、自殺防止のための必要な対応に努めているところでございます。
 引き続き、警察においても、関係省庁や民間の事業者の方々と緊密に連携を図りながら、自殺対策を推進してまいりたいと考えているところでございます。