国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和4年2月10日(木)11:36~11:39

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。二之湯委員長が国会対応のため、私が記者会見を代理いたします。案件については、令和3年中の懲戒処分者数等がございました。以上です。

問  長官にお伺いいたします。今、小田委員からありましたが、昨年、令和3年中の懲戒処分者数が発表されまして、全体としては過去最少となるなど減少いたしました。ただ、処分事由の区分別でみますと、一部で増加するものもありまして、また、業務上の事案が増加しましたが、懲戒処分者数全体についての受け止めをお伺いできればと思います。

答 (長官)令和3年中の全国の懲戒処分者数は204人で、9年連続減少とはなりました。
 他方で、処分事由となりました非違事案の類型によりましては、昨年と比較して増加しているものも見受けられます。特に、業務上の事案が増加していることについては、遺憾に思っております。
 引き続き、非違事案には厳正に対処するとともに、個々の非違事案の原因分析はもとより、非違事案の類型ごとの発生傾向の分析を踏まえた再発防止のための対策、あるいは職務倫理に関する指導・研修等を実施するなどしまして、職員の規律と士気を高め、国民の期待と信頼に応えてまいりたいと考えているところでございます。

問  長官にお尋ねします。被疑者の取調べの適正化のための監督制度について、昨年の施行状況がまとまったところです。監督対象行為が前年より減ってはいますが、まだ8件7事案と、後を絶っていません。依然として不適正な取調べがあるということですが、今回の状況への受け止めや対応についてお願いします。

答 (長官)令和3年中の監督対象行為につきましては、前年と比べ、減少はしておりますが、それでもなお、7事案で8件の監督対象行為が調査によって判明をいたしております。
 警察といたしましては、これまで関係部門が適切に連携をしつつ、取調べ状況の確認や指導・研修等を実施するなど、被疑者取調べの適正化に向けた各種の取組を進めてきたところでございますが、今後とも、引き続き、監督対象行為の絶無を期すべく、これらの取組を徹底し、取調べの適正化を一層推進してまいりたいと考えているところでございます。