国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和4年4月21日(木)11:20~11:24

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。二之湯委員長が欠席のため、私が記者会見を代理いたします。案件については、令和3年度会計監査実施結果などがございました。以上です。

問  長官にお伺いいたします。今回、道交法の改正案が可決・成立いたしました。今回の改正の狙いについて改めてお伺いします。また、施行に向けた取組についてもお願いいたします。

答 (長官)先般成立いたしました改正道路交通法、これはレベル4に相当する、運転者がいない状態での自動運転に関する許可制度の創設、また、電動キックボード、自動配送ロボット等の新たなモビリティに関する交通ルールの整備、そして、マイナンバーカードと運転免許証の一体化、こういったことを内容とするものであり、安全面に配慮しながら、新しい技術を社会に実装するとともに、デジタル社会の実現にも資するものと考えているところでございます。
 施行日につきましては、御案内のとおりかと存じますが、自動運転に関する許可制度の創設及び自動配送ロボットの交通方法等に関する規定は公布から1年以内、電動キックボードの交通方法等に関する規定は公布から2年以内、マイナンバーカードと運転免許証の一体化に関する規定は公布から3年以内とされております。今後は、これらの改正規定が円滑に施行されますよう、下位法令の整備などの所要の施行準備を進めるとともに、改正法の内容について国民の皆様方への周知に努めてまいりたいと考えているところでございます。

問  長官にお尋ねします。このほど全国で、通学路の一斉取締りが実施されました。昨年は千葉の八街で、小学生が死傷する事故があったところですが、今回の一斉取締りの狙い、それから実施結果、警察の対応についてお願いします。

答 (長官)お尋ねのございました全国一斉取締りですが、正にお尋ねの中で触れられました昨年6月に千葉県の八街市において発生した事故をはじめとして、通学路における事故が後を絶たないことから、「春の全国交通安全運動」に併せて実施したものでございます。
 今回の一斉取締りにおきましては、通行禁止違反、最高速度違反をはじめ、全国で約1万5,200件の検挙がございまして、その中には、無免許運転、飲酒運転等の交通事故に直結する悪質性・危険性の極めて高い違反もみられたところでございます。
 警察では、これまでに、合同点検の結果を踏まえた交通安全施設の整備ときめ細かな交通規制の実施、可搬式速度違反自動取締装置の活用等による効果的な指導取締り、歩行者の安全確保のための交通安全教育等の取組を実施してきたところではございます。
 引き続き、全国警察一丸となって、通学路における交通安全の確保に向けた取組を一層強力に推進してまいりたいと考えているところでございます。