国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和4年4月28日(木)11:10~11:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、令和3年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況などがございました。以上でございます。

問 大臣にお伺いします。北海道の知床半島で、乗客乗員26人が乗られた観光船が行方不明となり、多くの方が亡くなられたことが確認されています。この事案につきまして、主として海上保安庁かと思うのですが、警察としてもどのような対応をとられているか、お伺いできればと思います。

答(大臣)今回の事案は非常に痛ましいものでございまして、亡くなられた方に心より御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 警察といたしましては、事案の発生を受けて、所要の体制を整備して情報収集を実施するとともに、関係機関と連携して、警察用ヘリや警備艇により救助活動等を行っております。
 また、乗船者の御家族への支援等の対応についても、海上保安庁等からの要請を受け、関係機関と連携して実施しております。
 引き続き、まだ行方がわからない方の捜索・救助に全力を挙げて取り組むとともに、御家族に寄り添った対応を行ってまいりたいと、このように思っております。

問 長官にお尋ねします。風俗関係事犯の昨年の取締り状況がまとまったところです。インターネット利用の事件の検挙が目立っています。新型コロナの影響があるのかもしれませんが、その点を踏まえまして、今回の取締り状況への受け止め、それから、対策についてお願いします。

答(長官)風営適正化法違反の検挙件数については、従前から減少傾向にあったところ、令和3年においては、前年比約8%減の936件となっているところでございます。

 新型コロナウイルス感染症の影響については、一概には申し上げられませんが、例えば、風営適正化法違反のうち、「客引き・つきまとい等」の検挙件数は、令和元年との比較において約61%減となっているところであり、繁華街等の人流が減少したことも関係があると考えているところでございます。
 他方、売春防止法違反の検挙実態をみますと、令和3年中の検挙件数全体のうちインターネットを利用した勧誘等事犯が約49%と高い割合を占め、前年比で約13ポイントの増加となっております。そういったことから、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、対面からインターネットを利用した勧誘等へと移行しているのではないかとの推測も成り立つことから、今後も引き続き、注視をしてまいりたいと考えているところでございます。
 いずれにしましても、警察といたしましては、今後も、その時々の情勢の変化に的確に対応し、厳正に取締りを行ってまいりたいと考えているところでございます。