国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和4年6月16日(木)11:10~11:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、令和3年度における留置施設の巡察の実施状況などがございました。私から以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。内閣府が「交通安全白書」を発表したところです。通学路等における交通安全の確保などを特集していますが、特に子供の交通事故の現状に対する受け止め、それから、警察としてどのように対策に取り組んでいくか、お考えをお願いします。

答 (大臣)幼児とか児童の死者・重傷者数は減少傾向にあるわけでございますが、次代を担う子供の安全確保は極めて重要な課題であると認識をいたしております。
 幼児・児童の死者・重傷者数の約6割が歩行中の事故でございまして、また、昨年6月には、千葉県八街市において、下校中の小学生の列にトラックが衝突して、5人が死傷するという非常に痛ましい事故が発生するなど、通学路等における交通安全の確保は極めて重要であり喫緊の課題であると考えております。
 そのために警察では、千葉県八街市の事故を受けて実施された合同点検の結果を踏まえて、横断歩道等の交通安全施設等の整備と、そして、区域を定めて最高速度を制限する「ゾーン30」という交通規制を進めており、このような施設等の整備やきめ細かな交通規制の実施 の他、可搬式の速度違反自動取締装置の活用等による効果的な指導取締り、さらに、歩行者の安全確保のための交通安全教育等の対策を進めているところです。
 引き続き、全国警察一丸となって、通学路等における交通安全の確保に向けた取組を一層強力に推進するよう、警察を指導してまいりたいと、このように思っております。

問  長官にお伺いします。令和3年度における留置施設の巡察の実施状況がまとまったところですが、新型コロナウイルスの感染対策であるとか、あとは、不適正な事案を踏まえて、留置管理にどのように取り組んでいかれるお考えでしょうか。

答 (長官)留置施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、被留置者を可能な限り相互に接触させないといった対策を行っておりまして、昨年度の巡察においては、必要な対策が実施されていることを確認したところでございます。
 一方で、昨年度、女性被留置者に対する不適正事案が複数発生したことを踏まえまして、女性警察官の留置管理業務への従事、あるいは、看守勤務のあり方等に関しまして、必要な再発防止対策を講じたところでございます。
 引き続き、感染防止対策、あるいは、女性被留置者の適正な処遇等につきまして、留置施設の運営が適正に行われるよう、巡察等を通じまして、都道府県警察を指導してまいりたいと考えているところでございます。