国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和4年7月21日(木)11:53~11:59

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、警護警備に関する検証・見直しなどがございました。私からは以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。ただ今ございました安倍元総理の銃撃事件の関係ですが、警察庁の検証チームが14日から奈良県に入りまして、聞き取りなどをしていると聞いています。その件について、一昨日の臨時国家公安委員会、本日の公安委員会で報告があったと思いますが、一昨日、本日の公安委員会でどういった議論があり、どういった意見が出され、新たに警察庁に対して指導等があったのかどうか、その辺についてお聞かせください。

答 (大臣)警察庁から検証チームを現地に派遣いたしまして、現地の警察とか、関係者から色々と意見を聴取し、それに基づいて、当日の警備状況はどうだったのかというようなことについて、警察庁から報告を受けたわけでございます。
 これに基づいて、各委員の先生方からは、色々な角度からの非常に厳しい意見が出されたわけでございまして、こういう先生方の意見もよく踏まえて、これから警察庁として、心から、しっかりと警護警備体制をしていかなければいかんということでございます。
 さらに、個々の議論がどうだったかということになりますと、それぞれの、今後の活発な議論が萎縮することがありますので、ちょっとその辺については差し控えをさせていただきたい。ただ、非常に、5人の委員の先生方が今回の事件を非常に重く受け止めて、今後の警護警備体制をしっかりしろと、こういうことでございました。

問  大臣にお尋ねします。先日の日曜日、大臣は奈良県を訪れまして、銃撃の現場を実際に御視察されました。実際に現場を御覧になっての所感をお聞かせください。

答 (大臣)先立って17日に、私、現地に入りまして、当日の銃撃現場を視察いたしました。改めて、政治家として、まだまだこれから活躍が期待され、日本国として、色んな面で指導いただかなければならない安倍元首相が、凶弾に倒れました。安倍元首相の残念・無念という気持ちを、改めて、その場で感じたわけでございまして、私も心から哀悼の誠を捧げたわけでございます。
 白昼に、民主主義の根幹である演説という、そういう場所で凶弾に倒れられたこと、これは諸外国から見ても大変大きな衝撃であるし、日本国として大きな信用失墜になるわけでございますから、二度と再びこういうことを起こしてはならないと、こういうことを新たに感じたわけでございます。
 近く、安倍元総理の国葬も考えられておりますし、来年はサミットもありますから、要人警護ということにつきましては、本当に真剣に取り組んでいかなければならないと、改めてそういう気持ちになったわけでございます。

問  令和4年上半期の懲戒処分者数がまとまりましたが、前年同期と比べて処分者数が増えております。その要因と対応についてお聞かせください。

答 (長官)ただ今御指摘いただきましたとおり、令和4年、本年の上半期の全国の懲戒処分者数は116人ということで、前年同期比プラス35人ということでございまして、一昨年等とは同水準とはなっておりますが、非常に遺憾な状況にございます。
 懲戒処分者数が増加した要因というのは、一概に申し上げることはなかなか困難ではございますが、今回、業務上・私行上の非違事案のいずれもが増加しているということでございまして、規律の振粛に努めるべく、引き続き、非違事案には厳正に対処するとともに、職員に対する指導教養、業務の仕組みの改善等を進めてまいりたいと考えております。