国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和4年8月4日(木)12:16~12:21

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  大変お待たせをいたしました。本日の国家公安委員会定例会議の状況について御説明申し上げます。案件につきましては、警護警備に関する検証・見直しなどがございました。私からは以上でございます。    

問  大臣にお尋ねします。ただ今ありました警護警備の検証・見直しの作業ですが、本日の国家公安委員会では、警察庁からどういった報告がありましたでしょうか。それを踏まえて、どういった議論・意見が交わされたのか、お聞かせください。

答 (大臣)本日は、現時点での検証の状況や、これに基づく警護警備の見直しの方向について、警察庁から報告を受けたわけでございます。
 各委員からの具体的な意見の内容につきましては、議論の途上でもありまして、なかなか申し上げられませんが、今日は非常に、こんな遅くなったということは、非常に長時間にわたって自由な議論が交わされたわけでございますが、非常に厳しい意見も出まして、そういう意味では非常に活発な委員会となりました。
 次の委員会は8月11日、木曜日です。この日は祝日で、本来ならば休会でございますが、前倒して10日に、国家公安委員会を臨時に開催いたします。早急に、そういう検証・見直しの結果報告をしていかなければなりませんので、開こうということになりました。
 8月中に一定の結論を得て、警護警備の強化に向けて、これから警察庁を指導していきたいと、このように思っております。今、鋭意、我々もそういう面において、努力をしているところでございます。

問  検証の状況と見直しの方向と、今、おっしゃったかと思うのですが、その段階までいっているということなのでしょうか。

答 (大臣)そうです。今の定例の会議だけでは間に合わないので、臨時にもやらなければいけないと、こういうことでございます。

問  長官にお伺いいたします。今年上半期の特殊詐欺の認知と検挙状況がまとまりました。特殊詐欺全体の認知件数も被害額も増加していて、手口についても、オレオレと還付金の詐欺の被害が目立ちます。警察としての受け止めと今後の取組をお伺いできればと思います。

答 (長官)お尋ねのございました、本年上半期における特殊詐欺の認知件数につきましては7,491件、被害額は約148億8,000万円ということで、前年同期比でいずれも増加をいたしております。依然として深刻な情勢にあるものと認識をしているところでございます。
 特に、御指摘のございましたオレオレ詐欺と還付金詐欺につきましては、認知件数が前年同期比でそれぞれ300件前後、増加をしているということでございます。
 また、検挙状況につきましては、オレオレ詐欺や還付金詐欺については、検挙件数、検挙人員ともに前年同期比で増加をいたしておりますが、特殊詐欺全体で見ますと、検挙件数と検挙人員が前年同期比で減少しているという状況にございます。
 警察といたしましては、関係省庁、あるいは、関係事業者の方々とも連携をさせていただきながら、広報啓発活動であるとか、金融機関等における声掛け、あるいは、防犯機能を有する電話機器の設置促進といった各種被害予防のための対策を積極的に推進しておりますとともに、当然のことながら、受け子等の実行犯の検挙、特殊詐欺事件の背後にいるとみられる暴力団等に対する多角的な取締りをしっかりと行って、犯罪グループの壊滅に向けた取組を推進しているところでございます。
 いずれにしましても、引き続き、この特殊詐欺撲滅に向け、官民一体となった対策を推進してまいりたいと考えているところでございます。