国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和4年8月26日(金)11:18~11:29

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問   来年のG7サミットの警備関係についてお伺いします。警察庁が警護要則を見直すことを踏まえて、サミットではどのように警護警備に臨まれますでしょうか。また、その際、ドローン等の資機材の充実やAI等の最新技術の導入のお考えがあれば併せてお聞かせください。また、交通規制についてのお考えもお願いします。

答  国家公安委員会は、御承知のとおり、昨日、警察庁から検証・見直しに関する報告書を受け取りました。受け取りまで、11回にわたり、委員会で国家公安委員としての意見も申し上げ、時に激しい議論もございましたが、立派な報告書がまとまったと思っております。その中でも触れておりますが、警護に関し基本的事項を定める警護要則、これを抜本的に見直す、約30年ぶりに見直すこととしたところであります。
 しかし、要則を見直すだけではなく、これは国家公安委員の中でも、あるいは、記者の方からも御指摘がありましたが、そういった措置を確実に講じるということが大事だと思います。
 今、御指摘のように、来年G7サミットが広島で行われます。その時に、情報収集・分析、警戒警備のほか、AI、ドローン等の最新技術を活用した装備資機材の活用を当然図ってまいりたいと思いますし、官民連携による訓練の充実等を通じまして、テロ対処能力の強化等に努めてまいりたいと思っております。
 また、交通規制でございますが、これは国民の理解と協力を得ることが、大変大事でございますので、広島県警察本部を中心に、全国警察が一丸となってサミット警備に万全を期してまいりたいと思います。そのことにより単に国民だけではなくて、サミットでございますので、国の内外に我が国の治安の安全さをしっかりPRできるものとしたいと思っております。

問   改めてなのですが、中村警察庁長官の辞任について御所感をお伺いしたいのと、来月27日に迫った国葬が閣議決定されましたが、閣議決定されたことで、より警備体制の議論等が進んでいくと思います。大臣の意気込み等を改めてお伺いしたいのですが、よろしくお願いします。

答  中村長官の辞任につきましては、先ほど終わりました本日の閣議において、8月30日付で中村警察庁長官が辞職する人事案が承認されました。先ほどお話しましたとおり、昨日、安倍元総理の銃撃事件の検証結果を踏まえ、警護の強化方策がとりまとめられました。これを機に、中村長官から、人心を一新して新たな対策を実施していくこととしたい旨の申し出があったところであります。私も短い間でございましたが、大変幅広い知見をお持ちで、包容力のある、優れた統率力のある方だと思っております。
 そういう意味で大変残念でございますが、本人の決心が固い、また、こういう大きな、重大な結果をもたらしたということを大変重く受け止めているという長官の思いも尊重して、申し出を了解したものでございます。
 来月には国葬、来年には、先ほどお話しましたG7広島サミットが控える中、新体制の下で、警護の強化方策を着実に実施し、要人や行事の安全確保に万全を期するよう警察庁を指導してまいりたいと思います。
 決意と言うか、何も無くて当然というのが警護なり警察の基本でございますので、しっかりと強い緊張感を持って臨まなければならないと思っております。