国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和4年10月20日(木)10:45~10:48

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。谷委員長が国会対応のため、私が記者会見を代理いたします。案件については、犯罪被害者週間事業等がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。サイバー攻撃の関係ですが、今月14日、警察庁、金融庁、NISCと連名で、北朝鮮の下部組織とされているラザルスが暗号資産を狙った攻撃をしているということで、注意喚起を発表しています。今回の対応についての狙いも含めまして、お考えをお願いします。

答 (長官)今お尋ねのあったラザルスでありますが、これは北朝鮮当局の下部組織とされるサイバー攻撃グループの一つであると認識しております。このラザルスについて、この4月に私ども警察庁に新設いたしましたサイバー特別捜査隊の捜査等によって、我が国の暗号資産関係事業者がこのグループによるサイバー攻撃の標的にされていると強く推認できる状況が明らかになりました。これを受けて、先日、関係省庁と連名で注意喚起を行ったものであります。
 このラザルスでありますが、様々な手段を利用して標的に関連するコンピュータネットワークを侵害して、暗号資産の窃取等に関与していると見られます。北朝鮮当局が関与しているということでありますので、今後もこのようなサイバー攻撃を継続するのではないかと考えております。
 また、最近は、暗号資産の取引が、事業者だけではなくて個人間でも行われており、個人にも被害が及ぶおそれがあると懸念しております。
 暗号資産の取引に関わる事業者、それから個人の方々には、こういったサイバー攻撃が行われているということを、よく認識していただいて、セキュリティ対策を強化していただくように、改めてお願いをしたいと思います。
 私ども警察庁といたしましても、法令に基づいて取締りを行うことはもちろんでありますが、関係省庁と連携しつつ、サイバーセキュリティの強化の推進についても、引き続き取り組んでいきたいと考えております。