国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和4年10月28日(金)15:36~15:48

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問   道路交通法関係政令がパブコメで出ています。自動運転や新しいモビリティの社会実装がより具体的に見えてきたと思うのですが、これについての大臣の期待をお願いします。それから、社会に受け入れられるためには需要性が必要だと思います。実装を進める上で気がかりなことがあれば、併せて教えてください。

答  自動運転の実現や新たなモビリティの実用化ということは、以前からお話しさせていただいていますように、国民生活の利便性を高めると同時に、大きく言えば、我が国の経済成長にも資するものと期待しているところであります。
 一方で、その社会実装に当たっては、新しいものであるだけに、交通の安全との調和を図ることが大変重要なことであると認識しております。
 本年4月に成立した道路交通法の一部を改正する法律により、無人自動運転移動サービスの実現に関しては、都道府県公安委員会による許可制度が、あるいは自動配送ロボットの実用化に関しては、都道府県公安委員会への届出制度が、それぞれ創設されて、来年4月からの施行を目指しております。
 本日から、特定自動運行の遠隔監視装置の要件等細目について、パブリックコメントを開始したところであり、円滑な施行に向けて、関係機関・団体と連携しながら、準備に万全を期すよう、警察を指導してまいりたいと思います。

問   率直に言って、新しいものとか、異質なものに対する理解というのは、今進んでいるというふうに思われていますでしょうか。

答  徐々に進みつつあるということじゃないですかね。無人自動運転についても、本当に大丈夫か、安全性は大丈夫なのかという懸念はまだまだ強いものがありますが、一歩一歩、自動車メーカーも技術開発を日本だけではなくて世界的に進めているところでございますし、その技術の進歩とともに理解も深まっていくんじゃないかと思います。
 また、自動配送ロボットについても、今日もニュースで色々流れていましたが、人手不足ということが、我が国ではこれから顕著になろうかと思います。その解消のためにも、そういうロボットの実用化ということは、社会における大変重要な方策ではないかと思っております。
 今回のパブリックコメントを経て、そのパブリックコメントの意見を十分踏まえて、制定に向けた所要の手続を適切に進めるよう、警察を指導してまいりたいと思います。