国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和4年11月1日(火)9:42~9:48

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問   先週土曜日の韓国ソウルの雑踏事故でお尋ねします。現地の報道によりますと、今回の事故では、韓国の警察や行政当局の警備計画に不備があったとされ、雑踏警備の在り方に注目が集まっています。日本国内を見れば、平成13年の兵庫県明石市の花火大会の事故以降、重大な雑踏事故は起きておらず、昨夜のハロウィンも、今のところ深刻な事故は無かったようです。ただ、今月はワールドカップがございます。年末年始は大晦日のカウントダウンや初詣、さらに来年はラグビーのワールドカップ等もありまして、群衆が密集する事態が想定されます。国家公安委員長として今回の事故への御所感をお願いします。

答  今回の韓国の事故、大変痛ましく、関係の皆様方に心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。その事故を受け、ハロウィンや今御指摘のあった年末のカウントダウン、来年の様々な大規模なイベントで、多数の人出が見込まれる行事に際しては、地元の自治体や行事の主催者等と連携しつつ雑踏整理や交通整理等を実施し、雑踏事故の防止を図るよう、警察庁から全国警察に指示したところであります。
 今御指摘のあった、10月29日から本日未明にかけて、渋谷等では、渋谷区等と連携して、渋谷駅前交差点の周辺において、雑踏整理や交通整理等を実施したところであり、大きな事故等はなかったものと承知しております。
 しかし、平成13年、私も兵庫でございますので、明石の花火大会の歩道橋の事故は、大変衝撃的でした。確か、11人の方が亡くなり、9人が子供で2人が高齢者ではなかったかと思います。
 今回の場合、ほとんど20代、30代の、いわば大人だと。それでも150人を超える方々がお亡くなりになったと。そういうことはやはり、警察としてしっかり受け止めながら、今後緊張感を持って、多数の人出が見込まれる行事における警備の徹底、あるいは雑踏事故の防止を図らねばならないと思っておりますし、そのように警察を指導してまいりたいと思います。