国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年1月19日(木)11:21~11:25

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集等がございました。私からは以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。ただ今ございました道交法改正の関係ですが、電動キックボードについて、今年の7月1日の施行に向けて必要な政令等の改正の作業が進んでいるということです。今回の改正で電動キックボードが自転車並みの扱いになり、要件を満たせば歩道を通行することもできるようになります。その点も含めまして、安全面の点から不安の声もあるわけですが、電動キックボードについての大臣の御認識、それから、安全の確保に向けてどう取り組んでいくか、お考えをお願いします。

答 (大臣)御質問ありましたように、道交法が昨年改正されて、施行を7月1日に予定しているわけでございますが、政令等について、明日から2月中旬までの30日間、意見募集、パブリックコメントを行おうとしております。
 電動キックボードそのものにつきましては、移動手段として国民の利便性を高めるものと認識しておりますが、おっしゃられるように、交通の安全を確保するということが何よりも重要なことだと考えております。
 ですから、新たな交通ルールにつきましては、そのことを周知する、ましてや免許が不要でございますので、どういうふうに周知するのかということも含めた対応が必要かなと思います。また、官民連携による交通安全教育も必要ですし、様々な電動キックボードに関連する交通事故の事例を分析して、それを情報発信するということも必要ではないかと思います。さらに、中には酒を飲んだ後、電動キックボードを乗っていたという事例も今まであったわけでございますので、そういった悪質・危険な違反行為に対する厳正な取締りも必要かと思っております。
 いずれにいたしましても、新たな交通ルールの施行に向けた準備に万全を期すよう、警察を指導してまいりたいと思います。
 今日の国家公安委員会でも、日本人だけではなくて、外国の方が、割と欧米人がああいう乗り物が好きですし、ましてや免許がいらないということですから、その辺りの周知をどうするかということも、また十分検討して、効果ある周知をすべきではないかという意見も出たところでございます。