国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和5年3月31日(金)10:22~10:26

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   私から冒頭3点申し上げます。1点目、地方交付金を活用した防犯対策の促進についてです。警察関係です。
 先般、物価高騰対策に資するため、「地方創生臨時交付金」の増額・強化が決定されたところであります。
 この交付金の事業メニューには、住民による防犯性能の高い建物部品の購入等、防犯対策強化のための取組に対する支援も初めて盛り込まれたことから、警察においても、犯罪被害に遭わない環境を構築するための対策が進められるよう、地方公共団体と緊密に連携を図っていきたいと考えております。
 引き続き、国民生活の基盤である安全・安心の確保に向けた取組を推進してまいります。
 続いて2点目でございます。3月30日、昨日に、内閣府、警察庁等の関係省庁の連名で「痴漢撲滅に向けた政策パッケージ」が取りまとめられました。
 このパッケージは、痴漢は重大な犯罪で、個人の尊厳を踏みにじる行為であり、断じて許すことができないとの共通認識のもと、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2022」、女性版骨太の方針2022と言っているわけでありますが、それにおいて、令和4年度中に取りまとめることとしていたものであります。そういう経緯のあるものでございます。
 この「痴漢撲滅に向けた政策パッケージ」を踏まえて、痴漢被害の申告・相談をしやすい環境整備の一環として、警察庁ウェブサイトに、痴漢対策に関する内容を新たに掲載いたします。
 ここには、一つは、痴漢被害を相談できる各都道府県警察の連絡先、二つには、時間帯や場所に着目した痴漢事件の詳細なデータ等を掲載する予定であります。
 また、痴漢被害に遭ってしまわれた方が、ためらうことなく警察に相談しやすい雰囲気を醸成するため、痴漢被害の相談窓口、痴漢被害を届け出た後の警察における捜査の流れ等を記載したパンフレットを学校や鉄道駅等に配布する予定であります。
 これら新たな取組の他にも、これまで実施してきた取組も着実に実施し、痴漢撲滅に向けた取組を推進してまいります。
 3点目であります。これも警察関係でございますが、「110番映像通報システム」の本実施について申し上げます。
 110番の通報者がスマートフォン等を用いて、事件・事故等の現場の映像等を警察に送信することができる「110番映像通報システム」については、明日、4月1日から本実施に移行いたします。
 国民の皆様におかれましては、引き続き、本システムの運用に御理解と御協力をお願いしたいと思います。