国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和5年4月25日(火)9:00~9:04

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問   選挙への暴力についてお尋ねしたいと思います。統一地方選が終わりましたが、この期間に、和歌山で事件がありました。また、後半戦におきまして岐阜県の多治見市長選で候補者が暴行を受ける、あるいは東京都の杉並区議選で運動員が暴行を受ける、あるいは石川県の金沢市議選で運動員が暴行を受ける事案がございました。選挙の警備の在り方をめぐって過剰になると選挙への介入にもなりかねない、干渉にもなりかねないとなかなか難しいこともあるかと思いますが、国家公安委員長として、選挙と暴力について改めて御見解を伺いたい。よろしくお願いいたします。

答  今回の統一地方選挙、国会議員の補欠選挙も含めてでありますが、立候補者や運動員が暴行を受ける事案があった御指摘の事案については、承知しているところであります。
 岸田総理に対する投てき事件も含めて、民主主義の根幹をなしている選挙が行われる中でこうしたことがなされたことは、断じて許すことができないことだと思っています。私個人としても大変な憤りを感じているところであります。
 岸田総理に対する投てき事案の発生後、警察庁に対しては、事案の徹底解明を図るとともに、全国の警察を挙げて要人の警護に万全を期するよう、改めて指示したところであり、御承知のことと思います。
 警護対象者以外の候補者などについても、様々な情報を的確に把握して警察の中の他の部門とも緊密に連携して適切な警戒措置を講じることについては、早い段階で今年の2月頃に全国の警察に通知し徹底したところであります。
 御指摘のように、なかなか一斉にたくさんの選挙が行われる中、限られた警察官で一人一人の候補者の行動を全て把握するというのはとても手が回らないところですが、できる限り、要人警護はもちろんでありますが、選挙を行われている候補者についても目配りしながら、御指摘の暴力事案が発生しないように警察を指導してまいりたいと思っております。