国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年4月27日(木)11:30~11:35

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、令和5年春の全国交通安全運動の実施などがございました。以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。只今ありました今年の春の全国交通安全運動の特徴、重点について、どういった点に力を入れて取り組んでいかれるかお願いします。

答  今回の定例の春の全国交通安全運動でございますが、特徴・狙いは三点ございます。「こども」、「横断歩行者」、「自転車」、この三つの交通事故の特徴に着眼をして重点的に取り組んでいくこととしております。
 一つ目の、こどもの交通事故では、近年、約6割が歩行中に亡くなったり重傷を負っており、横断歩道以外を横断していた割合が高いことから、通学時間帯等における保護・誘導活動などを強化していきたいと思っております。それが第一点。     
 第二点に、横断歩道を横断中の方が亡くなられた交通事故では、車両側の約6割に横断歩行者妨害の違反が認められることから、横断歩道では歩行者が優先であることを呼び掛けるほか、横断歩道での取締りを強化してまいりたいと思っております。それが第二点であります。     
 第三点でございますが、自転車に乗っていて亡くなられた方の約6割が頭部に致命傷を負っていることは御存知かと思いますが、是非、ヘルメットを着用していただきたい旨周知してまいりたいと思います。     
 この運動を通して、広く国民に交通安全意識の普及・浸透を図り、交通事故を少しでも、1件でも減らすことができるよう、警察を指導してまいりたいと思っております。     

問  大臣にお尋ねします。4月15日に和歌山市で起きた岸田総理の方に向けて爆発物が投げつけられた事件の関係ですが、改めて本日の国家公安委員会に報告があったかと思いますが、どのような報告がなされ、どのような議論があったのかをお伺いできればと思います。     

答  警察庁からは、今回の事案に関して、     
○ 和歌山県警察が4月24日から、警護の状況についての確認を始めたこと。
 4月24日は、統一選の後半戦の翌日で選挙が終わりましたので、確認を始めたということ。
○ それから、警護の体制、主催者との調整状況、聴衆の避難誘導等を確認の主なポイントとしていること。
○ また、警察庁としても、確認の内容を当然精査していく予定であること。
について、報告があったわけであります。いわば第一回目の報告であります。
 これを受けて、各委員から、例えば、
○ 和歌山県警察による確認に加え、警察庁としてもしっかりと考えるべきであるという意見。
○ また、不審者の接近を防ぐという観点が大変重要である。それを防ぐことが出来なかったということでございますので、そういう意見。
○ また、主催者側の措置如何にかかわらず警察には警護責任があるのではないか、そのことを基本として考える必要がある。そういう意見。
○ また、不特定多数の者が集まる演説会場で主催者とともに国民の安全を確保するために何ができるか十分考えてほしい。和歌山県警と連携を密にして考えてほしい。
というような様々な意見が、今日は出たところであります。
 私といたしましては、今回の事案の確認を通じて、今後の警護において教訓となる事項についても抽出していくよう、警察を指導してまいりたいと思っております。