国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年5月11日(木)11:40~11:47

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、G7広島サミットの開催に伴う警備などがございました。以上です。

問  大臣にお伺いします。和歌山の演説会場で岸田総理に爆発物が投げつけられた事件から間もなく1か月を迎えますが、和歌山県警による警護の状況の確認について、本日の国家公安委員会で、警察庁からどのような報告があり、どのような議論がなされたかお伺いできたらと思います。

答 (大臣)本日の会議では、今お話しましたG7以外に和歌山の演説会場における警護について、報告がございました。
 本日の会議では、
○ 一つ目は、和歌山県警察が自民党の和歌山県支部から総理が来られる来県予定の一報を受けて以降、警護の当日までの準備の状況、この中には主催者側とどう連絡調整をしたか、あるいは実地にいつ行ったか、警備計画等がありますが、その準備状況が一つ目。
○ そして、警護当日の体制はどうであったか、ということが二つ目。
○ また、三つ目に、警護の実施状況
について、時系列に沿って、事実関係の確認作業を進めている旨、警察庁から報告があったわけであります。
 これを受けて、委員から、前回に引き続き活発な意見が出されました。意見としては、ほとんどの委員が共通して言われていたのは、
○ 一つ目は、被疑者の接近を許した事実関係について、どうしてそういうことになったのか引き続きしっかり確認していただきたい。
○ また、二つ目に、主催者側、和歌山県連との調整状況、そして、主催者側のスタッフの当日の対応状況について、更に確認していただきたい。
○ 三つ目は、爆発物が使われたわけでありますが、そういうことがあり得るということを前提として、集まっている聴衆の方をどう避難誘導していくのかという在り方について十分考えていただきたい。
○ それから、それらに加えて、事実関係を確認して、どう取りまとめてい くのか、取りまとめ方をよく整理していただきたい。
という意見が示されたわけであります。
 私としましても、引き続き、事案の確認と精査をしっかりと行って、そこから何を学んでいくのか、学ばなければ意味がないわけでありますから、その学び、教訓とする事項を抽出していくよう、警察を指導してまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。先ほどありましたG7サミットの関係ですが、今日から新潟で財務大臣・中央銀行総裁会議が始まったところです。来週、いよいよ19日からは広島サミットが開かれるわけですが、今回のサミット警備についての対応、お考えを改めてお願いします。

答 (長官)G7関係の警備につきましては、既に、5つの関係閣僚会合が開催され、それに伴い必要な警備を行ってまいりました。今お話がありましたとおり、本日から新潟で財務大臣・中央銀行総裁会議が始まっており、来週末にはいよいよ広島で首脳会議が開催されます。
 私もこれまで2回にわたって、実際に広島の現地を確認してまいりました。今週、2回目の実査を行ってまいりましたが、現地では既に、広島県警察はもちろんでありますが、全国の警察から特別派遣された部隊でもって、関連施設の警戒警備、海上の警戒、ドローン対策等が実施されておりまして、諸準備が進んでいるという状況を確認してまいりました。
 また、先ほど大臣からもございましたが、現在、和歌山県警察で先日の岸田総理への爆発物投てき事案に関して警護の状況の確認をしているところでありますが、まだ中間段階ということではありますが、サミット開催までに何らかの教訓が得られれば、それをサミットでの警備にも活かしていきたいと考えております。
 引き続き、国民の皆様の御理解と御協力を得ながら、全国警察の総力を挙げて、G7広島サミット等の警備に万全を尽くしてまいりたいと考えております。