国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年6月8日(木)11:01~11:05

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、令和4年度中における犯罪被害給付制度の運用状況などでございました。以上でございます。

問  大臣にお伺いいたします。火曜日の閣議後会見でご説明いただきましたが、「犯罪被害者等施策の一層の推進について」という犯罪被害者等施策推進会議決定について、給付制度の給付金の大幅な引上げなど、重要な検討課題が含まれると思いますが、国家公安委員会・警察庁は司令塔として、今後具体的な取組をどのように進めていくか、お伺いできればと思います。

答 (大臣)御指摘のありました、今週火曜日に開催されました犯罪被害者等施策推進会議において、犯罪被害者等施策の一層の推進について決定をいただいたところであります。
 それを受けて、国家公安委員会・警察庁としては、
○ 犯罪被害給付制度の抜本的強化に関する検討を行うほか、
○ 司令塔として総合的な調整を十分に行う必要があると考えておりまして、私を議長とする関係府省庁の連絡会議を新たに立ち上げて様々な取組の点検・検証・評価を進める
など、犯罪被害者等施策について、関係府省庁と緊密に連携して一層の推進を図ってまいりたいと思っております。

問  長官にお尋ねします。UAEに滞在していた元参議院議員の東谷容疑者が、帰国して警視庁に逮捕されたところです。今回は、警察庁、警視庁から捜査員が現地に出向いて働き掛けたとも聞いております。今回の国際連携・捜査について長官の所感をお願いします。

答 (長官)今お尋ねのありました被疑者につきましては、警視庁の捜査によって、国会議員の立場にあった期間を含む暴力行為等処罰法違反等の容疑で逮捕状が発付されており、これを受けて、私ども警察庁において、ICPOに国際手配を要請するとともに、UAE関係当局との間で必要な調整を行ってまいりました。
 今般、こうした取組もあって、被疑者の逮捕に至りましたが、これは国外逃亡被疑者の「逃げ得」を許さないというメッセージを発信できたという点で特に意義があったと考えております。
 先日の全国刑事部長会議におきましても、国外逃亡被疑者の身柄を確保するための取組を推進するよう、私の方から指示をいたしました。警察庁といたしましても、引き続き、被疑者の身柄の確保、そして引渡しに係る調整が円滑に行われるよう、外国捜査機関等との連携を一層深めていきたいと考えております。