国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年8月24日(木)11:11~11:17

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、第13回ASEAN+3(アセアン プラス スリー)国際犯罪閣僚会議等の開催結果などがございました。以上です。

問  大臣にお伺いします。今お話ありましたが、大臣は今週火曜日に、インドネシアで、ASEAN+3国際犯罪閣僚会議に出席されまして、テロ、サイバー犯罪、特殊詐欺等の国際犯罪対策について議論されたと思いますが、今回の会議の狙いと結果についての大臣の受け止めをお伺いできればと思います。

答 (大臣)今週火曜日に、会議としては二つございました。ASEAN+3という日本・中国・韓国が参加した会議と、もう一つは、ASEAN各国と日本だけの会議と、この二つの会議に行かしていただいたわけでありますが、その会議では、テロ、薬物、サイバー犯罪、特殊詐欺、特殊詐欺はオンライン詐欺とか電話詐欺と東南アジア各国では呼ばれてますが、それらの国際犯罪対策に関して、活発な意見交換が、各国からも同じような問題に直面して対処してるというお話がありました。私からは、日本としての取組を説明するとともに、この犯罪が以前にも増して大変国際的になっている、最近の例でもフィリピンとかカンボジアとかあるいはインドネシアの警察当局の協力なしには、解決、検挙に結び付かなかったという事例も大変増えてますので、協力をオンラインではなく直に要請できたと思っております。
 今年は、日本ASEAN友好協力50周年であります。そういう本年に、久しぶりにオンラインではなく対面で閣僚間の意見交換ができたこと、また、今お話しましたように、特殊詐欺等の国際犯罪と闘う、解決するためには、諸外国、特にASEANの各国の協力なくして解決に導けないこと、あるいは、併せて、直接は関係はございませんでしたが、北朝鮮による拉致問題等の解決への協力も会議のたびに私も発言させていただきました。こういう拉致も含めた内容が共同声明に採択されたということは、今回の会議の大きな成果だったと思っています。
 また、個別に、バイ会談は、インドネシアとマレーシア二カ国でございましたが、昼食時には、韓国、あるいは東ティモール、フィリピンの関係者と意見も交わすこともできましたし、そういう顔を合わせての直の協力、引き続きの協力ができたということが今回の会議の成果であったのではないかと思いますし、また、繰り返しになりますが、ルフィの問題でフィリピン警察にお礼を言うとか、インドネシア警察への協力に対して、向こうの警察の責任者に直にお礼を述べることができたということ等々、大変大きな成果があったと考えてまして、今後とも、ASEAN各国との国際犯罪対策における連携強化を引き続きしっかりと図っていきたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。全国各地で「恒心教」を名乗って、爆破予告、殺害予告が相次いでいるところです。今年1月に全国の大学や高校に爆破予告のファクスが送られる事件がありまして、その関係で警視庁が男2人を威力業務妨害の容疑で逮捕したところです。この2人も恒心教を名乗っているとのことですが、今回の事件の受け止め、こうした事件・事案に対して警察としてどうやって取り組んでいくかお考えをお願いします。

答 (長官)今お尋ねのございました事件でありますが、警視庁において、今月上旬でありますが、被疑者2名を威力業務妨害の容疑で逮捕して、昨日でありますが、同罪で両名とも起訴されたと承知しております。
 この種事案が社会生活に与える影響は決して無視できないと考えられます。私ども警察といたしましては、引き続き、法と証拠に基づいて、適切に捜査を進めてまいりたいと考えております。