国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年10月5日(木)11:01~11:06

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  おはようございます。本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、G7茨城水戸内務・安全担当大臣会合などがございました。本日は以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。ただ今ございましたG7内務・安全担当大臣会合ですが、先週、大臣、水戸の会場となる施設をご視察されたと。開催まで約2か月ですが、準備状況、それから会合でどういった成果を目指していくかと、そのあたりのお考えをお願いします。

答 (大臣)ただ今御質問がありましたとおり、先日の9月29日金曜日午後、水戸にお邪魔をさせていただきまして、開催する会場、施設の視察をしてまいりました。大井川県知事はじめ、高橋市長といろいろお話もさせていただきまして、非常に地元の熱意をまず感じたところでありました。また、施設等につきましては、G7のためであるかのように今年オープンをした非常に素晴らしい会館で、地元の大変なバックアップを受けながら、開催ができるなということで順調に準備が進んでいるということを確認したところでございます。
 また、この会合につきましては、国際組織犯罪対策や国際テロ対策、サイバー事案への対処等に関する治安上の課題につきまして、G7各国が集いまして活発な議論をしていくということで、非常に良い機会であると捉えております。
 その上で、この会を実り多いものにしていくために、警察庁においても鋭意、現在、事前調整も含めて進めていただいておりまして、そのことを本日の国家公安委員会で報告を受けたところでございます。
 議長国として、本会合では充実した議論を重ねまして、確固たる決意を示す成果文書を取りまとめるべく頑張ってまいりたいと考えております。しっかりと犯罪と闘い、社会を守るべく、G7の固い結束を世界に示してまいりたいとこのように考えております。

問  長官にお尋ねします。10月1日付けで、官民人事交流制度を活用して民間のサイバー人材が採用されました。今回、新たに民間企業等から一定の職務経験がある方を対象に、国家公務員の総合職相当の職員として中途採用を進めると発表されました。今回の中途採用は、まず、どのような人材を獲得していきたいか、また、将来の幹部の方に向けてどのような経験を積ませていきたいかということを含めて、長官のお考えをお伺いします。

答 (長官)まず、背景から申し上げますと、御案内のとおり、国家公務員の志望者が減少傾向にございます。また、労働市場の流動化も進んでいるという状況であります。こういった状況を受けて霞が関全体の採用の在り方も見直しが進んでおりまして、総合職相当の職種についても各省で民間人材の受入れが拡大をしつつあります。
 他方、これは警察の事情でありますが、社会情勢の変化に伴って治安課題も非常に複雑化・多様化をしております。こうした問題に的確に対応するためには、サイバー警察分野が典型例ではありますが、多彩な人材を獲得・育成する必要性を強く認識しております。
 もちろん、現場経験を踏まずにいきなり捜査指揮官に登用はできないといったような警察庁固有の特殊性はございますけれども、そういう意味で他省庁と全く同じようにできるというわけではありませんが、今回、将来の幹部候補生についても「中途採用」の制度を導入することといたしました。
 採用後は、警察庁や都道府県警察で警察の実務を身に付けていただきながら、民間での職務経験等を通じて得た様々な知見や能力を強みとして活かしていただくということが期待できると考えております。困難な治安課題に立ち向かっていく志と情熱を持った方々に積極的に応募していただきたいと考えております。