国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年10月12日(木)10:41~10:45

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   おはようございます。本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、令和5年度全国警察柔道大会及び全国警察剣道大会の開催などがございました。本日は以上でございます。

問  昨日から全国地域安全運動が始まっているところです。今回は、いわゆる「闇バイト」に対する取組も重点に入っているとのことですが、今回の安全運動の特徴、狙いについて、大臣のお考えをお願いします。

答 (大臣)御指摘がございました全国地域安全運動につきましては、防犯協会・警察を始め、関係機関・団体等が連携協力をいたしまして、地域での犯罪を防止し、住民の安全を守るための自主的な活動の浸透・定着を図るために実施するものでございます。全国重点といたしましては、2点ございまして、子供と女性の犯罪被害防止。これは例えば、電車の中で痴漢に遭われた方々が声が出せない、そんな時に警視庁のアプリなどをダウンロードいただくことによって、携帯の操作で声が出せるとか、そういったものをお伝えをし、備えていただくというような活動でございます。また、ながら見守り。皆さんが散歩であるとか、ジョギング中に色んな犯罪を見たり、そういったものには通報いただくとか、そういう体制を推奨しようということでございます。
 また、御指摘がございました特殊詐欺の被害防止もその一つでございまして、これに関しましては、特に、SNSによる「犯罪実行者募集」に対しまして、一層踏み込んだ対策が必要だと認識をしております。警察といたしましても、非行防止教室等の場を活用して、いわゆる出前講座などをやりまして、若い方々にSNS等を通じてアルバイト感覚で安易に犯罪に加担しないように啓発を行うなど、取組を強力に進めていくものと承知をしております。
 ちょっと調べましたが、例えば大阪府警、茨城県警、広島県警はX(旧ツイッター)やフェイスブックで発信をしていただいております。また、出前講座では、いわゆるバイトに誘う手口、そういったものを冊子にまとめておりまして、こういうお誘いに乗るとこういうことになりますよ、という教育を推奨して、防止をしていくというような取組を実施していくと承知をしております。
 いずれにしましても、この運動を契機にですね、地域の安全・安心のためになお一層取組を広げてまいりたい、そのように警察を指導してまいりたいと考えております。