国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和5年10月31日(火)8:32~8:38

2 場所 参議院本館2階議員食堂内

3 概要

問   一部報道されていますが、2020年に起きた宮崎市の殺人事件を巡って、宮崎県警の幹部が偽の捜査画像の原本を作出して、証拠画像を改ざんしたという疑いが浮上しています。まず、国家公安委員長として、今回の疑いについてどのように受け止めていらっしゃるか教えてください。

答  御指摘のような報道は承知をいたしております。宮崎県警からは、警察庁の通達に基づき、適切に対応している旨の報告を受けているところです。

問   今回の宮崎県警の事案に関しては、半導体メーカー・キオクシア製の「ライトワンスメモリカード」が捜査画像、証拠画像を収めるために使われていました。この媒体は編集した画像をパソコン上で取り込めるということを、メーカー側が公式に認めていて、地元の熊本県警もこれを使用しているんですが、過去には全国の40の都道府県警が、これを使用しているというふうに報道されています。捜査の適正性というか、透明性の観点からこういった状況、問題ではないかと思うんですが、大臣の見解を教えてください。

答  御指摘の製品については、仕様の詳細は承知しておりません。現時点においては、捜査上問題が生じているとの報告は受けていないところであります。
 必要があれば、警察庁において適切に対応がなされるものと理解をしております。

問   弊紙の取材では、宮崎県警がこういった改ざんの疑いがあることに対して、取材に「警察庁の通達にのっとって記録媒体を購入している」というふうに回答しています。公判で証拠能力が疑われないようにするためには、撮影機材で取り込んだ画像だけを記録する媒体を使うように、要するにパソコン上で編集した画像を取り込める媒体を使わないようにということを明記した通達を改めて出す必要があるのではないかと思うのですが、そのへん考え方を教えていただけないでしょうか。

答  現時点においては、捜査上問題が生じているという報告を受けておりませんので、必要があれば、警察庁において適切な対応がなされるものと理解をしております。

問   念のためさっきの確認なんですが、今のところ積極的に、国家公安委員長として警察庁に働きかけていくような考え方というのはあるのかないのか、考え方を教えてもらってもいいですか。

答  その事については、今のところ詳細の報告というのは、問題も起きていないということで伺っておりますので、何かありましたら、また、引き続き検討してまいります。